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邪馬台国はどこですか?感想

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歴史好きの方にぜひ、お薦めしたい本です。 『邪馬台国はどこですか?』 著者 鯨 統一郎
歴史の専門家にではなく、歴史はあまり知らないんだけど、歴史は好きだという人に特に読んでもらいたいです。今、歴史の真実とされてることが本当に真実である確証などないという事実に、きっと驚かれることでしょう。 登場人物は4人だけです。自称、日本古代史専門家で雑誌のライターをしてるらしい宮田六郎。この30歳前後の人物が主役なのですが、BARでたまたま居合わせた27歳の若き天才歴史家、早乙女静香(女性タレントに引けを取らない美貌も手伝ってテレビ出演などで有名である)を相手に驚くべき異説を展開し、最後は静香にぐうの音も言わさない激しい討論が最高に面白いのです。
第1話 『悟りを開いたのはいつですか?』 …お釈迦様が悟りを開こうとした動機が妻が浮気で子供まで産んだことに悩み抜いたことからであった。
第2話 『邪馬台国はどこですか?』  …魏志倭人伝の解釈がすばらしく、九州でも畿内でもなく、東北地方なんですね。
第3話 『聖徳太子はだれですか?』 …なんと聖徳太子と曽我馬子は架空の存在で、推古天皇が一人三役をしていた。中大兄皇子と藤原鎌足が推古天皇家を滅ぼしたことを隠すためだった。
第4話 『謀反の動機はなんですか?』  …本能寺の変は信長が自殺するために信長自身が光秀に頼んだからである。
第5話 『維新が起きたのはなぜですか?』  …維新の黒幕は勝海舟で彼は、第2次長州征伐で敗戦した幕府側の使者として、単身長州に乗り込んだ時も、彼を暗殺しようとした坂本竜馬に会った時も、有名な江戸無血開城の交渉では急戦派の西郷隆盛と会談した時も、すべて手の平を返したかのように相手に自分を惚れさせてしまった。その手段は、なんと催眠術を使ってであった。 私は特にこの話が一番面白いと思いました。
第6話 『奇蹟はどのようになされたのですか?』  …イエス・キリストが蘇った奇蹟のからくりとは? これは、ネタバレなしの方がいいかもしれません。
これらの話を純朴な雇われ店長兼、ひとりバーテンダーで密かに静香に恋心を抱いている松永の店で6度、バトルを繰り広げました。あと一人の登場人物、某私立大学の文学部教授で日本古代史の権威、三谷敦彦もロマンスグレーがダンディで温厚な紳士として、二人のバトルの判定役にもなってるようです。
宮田のとんでもない説とその証拠の数々はとても面白く、これらの珍説が真実のように思えてくる。歴史は勝者が都合の言いように伝えたものなので見方ひとつでがらりと変わるものだと気付かされた。

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