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フィンランド人が教えるほんとうのシンプル感想

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今日私がお勧めしたいのはモニカ・ルーッコネン(Monica Luukonen)さんの「フィンランド人が教えるほんとうのシンプル(原題:Lessons taught by Finns on the charms of truly simple)」という本です。現在日本では「ミニマル」なファッションやインテリアが注目されていますが、ルーッコネンさんが本書の冒頭で書いているように世界中で「断捨離」を提唱している傾向がありますが、それが本当に豊かな暮らしだとは言い切れません。全部捨ててしまう前に「本当に必要な物」を選ぶ目が必要です。 本書は9つの章で構成されていて、それぞれの文を読んでいるとフィンランド人が毎日の暮らしをいかに重視しているか手に取るようにわかります。

著者であるルーッコネンさんは1971年生まれのフィンランド人で、以前日本に滞在していた経験もあるそうです。現在は北フィンランド在住で翻訳と作家の両方の世界で活動の場を広げており、本書の他にもフィンランドに関する本が出版されています。 本書にはお勧めしたい文が満載ですが、私が特に心を惹かれたのはキャンドル。フィンランドの家庭では秋が訪れる頃、夕食時にキャンドルを使う事が多いそうです。キャンドルに火を灯したテーブルを家族や友人などの気の置けない人同士で囲み、おしゃべりを楽しみながらする食事。家の中や外のテーブルで揺れるオレンジ色の光が心を温めてくれます。外で食事をする時はランタンを使う事もあります。冬には市販のランタンではなく氷で手作りしたランタンにキャンドルを入れる家庭も見られるそうですが、とても素敵だと感じます。キャンドルやランタンはロマンチックなムードを演出してくれるので、シチュエーションに応じて真似が出来ると思います。

フィンランド人が祖父母や両親の物を譲り受けて使う所にも憧れます。ルーッコネンさんはお祖母さんからイッタラのお皿や絵画、ブルジョワ風のソファなどをもらってきて使っているのは、物と一緒に受け継いだ物語を大切にしたいからです。それぞれの物は家族と共に生きてきており、見るたびにたくさんの思い出が浮かんできます。長い間使っていた家具も親戚や友人のような存在として扱われるので、簡単に捨てる事がないのです。 フィンランド人が森でクランベリーやブルーベリーなどのベリー類を摘んだり、イチゴを大量に買い込んで家でジャムやジュースを作る所などは羨ましく感じます。ルーッコネンさんは毎朝の朝食にはベリー類のジャムを欠かさないそうです。日本でもベリー類は人気がありますが、フィンランドのように近くにベリー類が生る木が生えている森があるわけではないので、どうしてもお店で買う事になります。野生の新鮮なベリーを摘んで、そのままテーブルに出す事が出来るのは十分豊かな生活だと思えます。ルーッコネンさんはベリー類が大好きだという事なので、その点でも恵まれている生活だと言えるでしょう。オレンジジュースは必要がないそうですが、本当に必要な物を手に入れているからこそ明言出来る事です。

本書で述べているのは「全部の物を捨てる必要がない」という事です。現在物を減らす生活が良しとされているのとはちょっと違いますが、親しみやすい、実践しやすいという方も多いのではないでしょうか。ルーッコネンさんは本書の中で良寛の俳句について触れていますが、日本人がその昔「少ない物で暮らす」という生活をしていた事に感銘を受けています。昔の日本とフィンランドの現在の暮らしは共通点がたくさんあるので、思ったより共感出来て幸福度が上がります。今の暮らしを満喫したい人にお薦めしたい本です。

フィンランド人が教えるほんとうのシンプル

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