楽しく実りある人生を共に歩もう

楽しく実りある人生を共に歩もう

アルゼンチンババア感想:ちょっと切ないエッセイ

calendar

reload

大人気の吉本ばななさんが書いた「アルゼンチンババア」は、ちょっと切なくなるお薦めしたい本であり、エッセイの1つです。

街のはずれにある、見た目はボロボロなビルにんでいるということで知られていて有名なアルゼンチンババアと呼ばれるおばさんがいます。

そもそも、主人公であるみつこが、お母さんを亡くしてからしばらくして、彼女の父親がこのアルゼンチンババアと付き合っているぞという噂を耳にしてしまいます。 それを聞いた彼女は、意を決してアルゼンチンババアが住むアルゼンチンビルに行ってみます。

そこで彼女が目にした、今まで見たことのない光景を通じて得るものをここでは教えてくれるという、いわば嫉妬から始まった、愛への教えについて描かれている小説です。

そもそも、名前が少々ふざけているので、「なんだこれは」と思いがちですが、そこが、吉本ばなならしいところだといえるでしょう。 ちょっと暗い話題も明るい感じに変えてくれるようなタイトルと小説(彼女お得意のプチエッセイ)の内容なのです。

これはネタバレになってしまいますが、アルゼンチンババアとみつこのお父さんはもちろん付き合っているのではないのです。 求めているものはみつこと同じ、アルゼンチンババアの持っている「光景」、つまり輝きや、失われた愛を取り戻すために、彼女の「持っているモノ」にすがっているのです。

大切な方を失ったことがある方は必ず感じたことがあることでしょう。 それを彼らは、お互いにアルゼンチンババアから教わるのです。

見どころとしては、みつこが、お父さんのその噂の真意を突き止めに行くということはもちろんのこと、どうして、アルゼンチンババアと呼ばれているのかということを知った時に、彼女なりの人とは違った新たな解釈を得ることに、こちらも安心しますし、ほっこりすることができるシーンです。

あまり亡くなったお母さんについて書かれていることはないのですが、最終的には、アルゼンチンババアを通して、お母さんとみつこやお父さんとの思い出がこちらにも伝わってくるという場面では、ウルウルと来てしまうので、要注目です。

最近、身近に家族を亡くしたという方には、最終的に号泣を招いてしまいますし、それなりにそういった経験のある方でも染み入る内容となっています。 小説の名前とは裏腹に、私達に死や愛、それに繋がりについて教えてくれる、短いけども、教科書的な役割を果たしてくれる一冊です。

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)

新品価格
¥535から
(2017/12/12 20:53時点)

folder お役立ち情報

No Image

more...