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新世界より感想 1000年後の日本で注連縄(しめ縄)で周囲を囲まれた集落の物語

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今回お薦めしたい本は貴志祐介さんの新世界よりという本です。1000年後の日本で注連縄(しめ縄)で周囲を囲まれた集落の物語です。

1000年後の町にはとても不思議な力が備わっていて念動力という神の力が働きます。また、動物と会話することも出来て化けねずみと呼ばれるねずみが人間の変わりに働き、人間は念動力の制御を練習するという社会になっています。

しかし、子供たちの中の賢いグループはある異変に気づいてしまいます。なぜ図書館に読んではいけない本があるのか?その情報は果たして禁止するほどの情報なのか?その情報を得るために注連縄を掻い潜り外に出てしまう子供たち。そこには信じられない光景が広がっていました。

面白かった点は何かといわれると、やっぱり上にも記した念動力です。普段の私たちには考えられないことを子供の力で軽々とこなしたり、岩を持ち上げたりと自由な表現が多く作者の想像力が豊かなことがわかりました。

また、注連縄の中にいても外にいてもドキドキがとまることはなく、最後まで手に汗握る作品となっていました。

そして、情報の大切さや冒険することで人はここまで変わることが出来るということを細かく書いていて1000p以上ある作品なのですが途中で飽きることが全然ありませんでした。

また、子供から大人になっていく過程で友達が減っていくのですが、忘れてはいけない何かを必死に思い出そうとする光景を読むことで昔のことを思い出させてくれるので主人公でもなんでもない私が鳥肌が立っていました。

感想としては、とにかく自由度が大きく人間の闇が良く見える作品となっています。

主人公はとても頭のキレがよく優等生で両親は権力者なので将来有望な子供なのですが、クラスメイトの前での主人公、友人の前での主人公、親友の前での主人公、一人のときの主人公、どれも違っていて私はとてもこの主人公のことが嫌いでした。何と言うかとても気持ちの悪い主人公でした。

しかし、その奇妙さがこの物語にマッチしていてミステリー感を倍増させているキーだと思いました。

主人公以外にも主なキャラとして4人のキャラがいるのですが、皆が皆違う個性を持っていて衝突を繰り返してそのたびに大人になっていると感じました。

そして、主人公だけでなくこのキャラ全員がどろどろとした関係となっていて、私のようなタイプにはとても気持ちの悪いキャラクターのように見えてしまいますが、困難に立ち向かおうという時は一致団結してさわやかに事件を解決するのでとても面白かったです。

新世界より(上) (講談社文庫)

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