今年のノーベル文学賞は、発表されないようです

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今年はノーベル文学賞の受賞者は発表されず、1年間先送りして、来年に発表されるようです。

今年発表されない理由として、ノーベル文学賞の選考委員の夫による問題行動が挙げられるようです。具体的には、セクハラ疑惑や、受賞者が公表される前に情報を漏洩していた疑惑です。

ノーベル文学賞は、世界の文学界では最高権威を持つとされてきましたが、選考プロセスについては秘密のベールに包まれてきました。どのような理由で、どのようなルートで作家が選考対象となるか知られてきませんでした。そして、どのような形で選考に関する議論が行われてきたかも知られてきませんでした。

例えば、日本の芥川賞や直木賞は、選考プロセスが明らかにされています。不透明な要素はありません。谷崎潤一郎賞や三島由紀夫賞についても同様です。

しかし、ノーベル文学賞については選考プロセスがあまりにも不透明であるため、この賞を世界最高権威と位置づけることについては、一部の識者は疑問を投げかけています。

例えば、昨年の受賞者が作家ではなく、作詞家としてのボブ・ディラン氏となったのか理由が判然としません。どのような理由で、ノーベル文学賞の有力候補者となったのかが不明です。

誰が、選考主体であるスウェーデン・アカデミーにボブ・ディラン氏を推薦したのか、あるいは本人が自分から名乗りを上げたのか、選考プロセスが不明なままです。

また、いまから約45年前に日本人としては初めて川端康成氏がノーベル文学賞を受賞しましたが、あの当時は三島由紀夫氏も有力候補者でした。なぜ、三島氏ではなく、川端氏が選ばれたのかといった理由は説明されていません。

しかし、多くの文芸評論家たちは「日本的な作家は川端康成」という理由で、川端康成氏を選んだのだろうとコメントしていました。これと同じ理由で文芸評論家たちは「村上春樹は日本的ではない」という理由で、ノーベル文学賞を受賞できないといわれています。

今回の不祥事をきっかけに、スウェーデン・アカデミーは選考プロセスを透明化してほしいと思うのです。



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