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ニューヨークの魔法使い:(株)魔法製作所感想

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ニューヨークの魔法使い:(株)魔法製作所感想

とにかく、面白くて、楽しいファンタジー。どんどん読めちゃう一冊が、シャンナ・スウェンドソンの『ニューヨークの魔法使い:(株)魔法製作所』です。

東京創元社の創元推理文庫に入っている中でも、特にお薦めしたいシリーズ作品の一冊目です。

ケイティは、テキサスからニューヨークにきて一年。嫌な上司の元で働く26歳のOLでした。

彼女の目に映るニューヨークは変てこな街。羽をつけたOL が宙に浮いて通勤したり、教会の屋根のガーゴイルが時々消えたり…。他の人は気にも留めていない様子に、ケイティも戸惑いつつやり過ごしていました。

そんなある日、地下鉄で素適な男性を見かけます。そして、全く知らない会社MSIからヘッドハンティングの話が舞い込んできたのでした。

ところで、出版社は本の紹介に、“魔法版『ブリジッド・ジョーンズの日記』”としています。

なるほど、この本の面白さの一つは、主人公ケイティと素適な男性ながら、とてもシャイなオーウェンとのラブ・ロマンスです。2人の恋の行き違いに私たちはやきもきさせられます。  

このファンタジーのうまさは、魔法が使えないから役に立つという逆転の発想の設定にあります。魔法が使えて大活躍となりそうなところが、魔法が効かないのがよいというのは感心します。

ケイティには、魔法の目くらましが一切通用しません。魔法界で、彼女は“イミューン”(免疫者)と呼ばれました。

例えば、何かの契約書に、魔法がかけられごまかされていても、イミューンは惑わされないため、本当のところがわかります。

だから、ニューヨークに出没していた妖精やガーゴイルのそのままの姿が見えていたというのがことの発端だったのですね。

ケイティが転職した会社MSI “Magic Spell Illusion”は、魔法グッズを開発し販売する会社ですが、魔法を悪用する人にはそれに対抗します。そして何故かケイティがその争いの中心人物になって・・・。というストーリーです。

舞台は現代のニューヨーク。真っ黒なローブや杖といった魔法アイテムは出てきませんが、会社のCEOがあの大魔術師マーリンという面白さなど笑えます。

『指輪物語』や最近の『ハリー・ポッター』といった魔法使いが活躍する物語の好きな人には、とても親しみやすいと思います。 軽妙で読みやすく、時にドタバタ、ハラハラしながらの面白さをきっと堪能するでしょう。シリーズで7巻まで楽しめます。

ニューヨークの魔法使い (株)魔法製作所 (創元推理文庫)



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