項羽と劉邦感想:思いやりの大切さ

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私は本好きなので日記風のブログでなく、これからしばらくは、いままで読んだ本で面白かった本を紹介しようとおもいます。初回は司馬遼太郎の『項羽と劉邦』です。

この話は中国の紀元前の話になり、秦の始皇帝が中華を統一した話から始まるのですが、秦の体制は多くの人に馴染みがない政治だったことから、秦の時代は長くは続かず始皇帝が死んでからは早くも国政が乱れます。

その国政の乱れに乗じて、反乱が各地で頻発するのですが、その反乱を起こした人物の中に項羽と劉邦もいました。

この項羽と劉邦は数多くいた反乱軍が鎮圧されていく中生き残り、最終的にこの2人が覇権を握るために争います。
そして、戦を始めていった結果、劉邦が項羽を破り、中華の覇権を握り漢という国号を定めて中華を統一する話です。

部下に厳しい項羽と部下の信頼を得ることに関して天才的な劉邦

この項羽と劉邦ですが、おもしろいところとしては彼らの性格の違いです。
項羽はとても好戦的な人物で、また力持ちで、体も大きかったことから人の気持ちを理解することが難しい性格でした。

そのため、自分の部下がもし失敗したり、良い戦果をあげられなかったりすると、厳しい対処をされたため、項羽は部下からの信頼や敬意も得ることが少なく、部下がどんどん軍から離れていくという結果になります。

一方劉邦は自分に力はありませんが、部下の信頼を得ることに関して天才的でした。
理由としては自分の部下が戦果をあげると褒美を良く与え、部下を良く褒めていたこともあったからです。
また、才能のありそうな人物をよく登用していたこともあり多くの人物が劉邦の軍隊に加入する結果となりました。

項羽と劉邦は性格や考え方が対照的なため、お互いの長所と短所がはっきり分かり、軍隊の士気や評価に関わってくるので、人をまとめる仕組みやどんな人が指揮官として良いのかという点も理解できると思います。

そのための、項羽と劉邦の内容は現代でも適用できるところがあります。
人のまとめ方、どんな人物が評価として良いのか、人とどう接すると信頼を得られるのかなどの点です。

仕事や学校、生活の中でも、人の評価というのは大事になっていきます。
その評価により、自分の人生や進路に関わってくることもあるからです。

項羽の最後は自分の周りを敵に囲まれ味方がわずかしかいない状況でした。
最後に自分の力のみで何とか打破しようとしますが、大軍だったため、31才で死んでしまいます。

もし、項羽にほんの少しでも人を思いやる気持ちがあれば、覇権を握れたのは項羽だったかもしれないので、この項羽と劉邦から深く学べることが多いと思います。

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