しをんのしおり感想:三浦しをんさんのありのままの姿が克明に書かれている

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私が今回お薦めしたい本は、三浦しをんの著作『しをんのしおり』です。こちらは、小説家の三浦しをんさんがブログに載せている日々の出来事を、特にピックアップしたり、加筆したりしてまとめたエッセイになります。  

内容としては、三浦しをんさんの生活なのですが、それがことのほか面白いのです。三浦しをんさんの著作からは想像しえない、ありのままの姿が克明に書かれていることに加えて、彼女自身のオタク的な趣味(漫画、宝塚、ロックバンド)だったり、楽しい友人達との生活、やり取りだったりが記載されています。 特に高倉健の日常に関する妄想は一読の価値あり。

ユーモアがあるタイトル

そんな『しをんのしおり』の中に掲載されている話の中でも、私が思う一番の見所は、タイトルだと思います。各エッセイには、それぞれブログ用のタイトルが付けられているのですが、それがなかなかにユーモアがあって、三浦しをんさんの持つ文学的なセンスの高さを感じさせる秀逸なタイトルが多いのです。

例えば、エッセイのタイトルの1つに「和菓子の官能」というものがあります。このタイトルだけ読んだら、何を意味するのかさっぱりわかりません。そもそも、「和菓子」「官能」この二つの単語の間に、全く共通点や類似点、関係性を探し出すことが出来ません。だからこそ、「お?」と思わせてくれるのです。このタイトルのついてるエッセイの内容がどうだったかについては、是非とも実際に読んでご確認していただけると幸いです。  

このように、ちょっと人目を引くようなタイトルの付け方がとても秀逸だと思います。それこそ、このタイトルだけでも、一冊の小説が書けるのではないかと思いますし、実際にこのようなタイトルのついている小説があったとしたら、間違いなく一度は手に取ることでしょう。  

さらには、まえがき、あとがきについても是非とも読んでほしいのです。ちょっと他の本にはないものになっているので、普段は読まずに飛ばすという人も、このエッセイに関しては読んでほしいと思います。  

『舟を編む』を読んで勝手に堅い感じの人を想像していたのでこの本を読んで意外にもゆるい方なのでびっくりしました。三浦しをんさんのとてもユニークな考え方、種々の著作に根底として流れているユーモアのセンスみたいなものが垣間見えるので、三浦しをんさんの著作を一冊でも読んで「面白い」と感じたことがある人であれば、思いっきり楽しむことが出来るエッセイになっています。三浦しをんさんの著作をかつて読んだことがない人でも、純粋に笑えるエッセイですので、目一杯楽しんでください。

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