夢をかなえるゾウ感想

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水野敬也著『夢をかなえるゾウ』は自己啓発本ブームを作った先駆けのような本であり、当時はベストセラーにもなった書籍です。特徴的な点は、ストーリー仕立てになっている自己啓発本ということであり、小説としても読むことが出来る点です。 また、この本に載っている「自分を成功に導くための課題」はどれも簡単な事ばかりですが、そういった当たり前を通じて、人生観や仕事観について読者に問う本となっています。

 ある日、主人公は実業家や有名人が集まるパーティーに参加し、参加者と自分の人生のギャップに衝撃を受け、神様に『自分を変えたい』と泣きながら願う。すると翌朝、主人公の部屋にゾウの姿をした神様・ガネーシャが現れ、彼に自分を変える為の課題を毎日与えだした。 主人公は戸惑いながらも与えられた課題をこなしていき、その中で日々の生活や人との関わりに対しての考えを変え始める。 そしてどう自分が変わりたいのか、何になりたいのかを自覚した主人公は、「新たな夢への挑戦」という最終課題をガネーシャから与えられます。

私がこの本をお勧めしたい理由は二つあります。 まず1点目は「とっつきやすさ」です。 私はこれまで沢山の自己啓発本を読んできましたが、この『夢をかなえるゾウ』は単純に読んでいて面白い本だと思います。 自己啓発本なので説教じみた部分も多くありますが、その一方でストーリーや描写の面白さで笑わせる場面もとても多いです。その為、楽に読む事が出来るので「自己啓発本の入門」とも言える本ではないかと思っています。 そして二つ目のお勧めしたい理由が「簡単な事から実践できる教えである」点です。 この本で紹介される手法は当たり前の小さな事がほとんどですが、その全てを実行している人は案外少ないのではないかと思います。 具体的には「靴を磨く」「トイレを掃除する」というような日常的な事から始まり、「人を1日1回笑わせる」「自分の長所を周囲の人に聞く」といった人間関係や仕事論へと進んでいきます。そして最終的に「夢を叶える為に具体的行動を起こす」事について教えていってくれます。 このように簡単な事から段階的に発展させていく手法は、読者としても実践しやすいものであり、具体的に自分の何かを変えていきたい人には非常にお勧めだと思います。

 この本の中で特に印象深かったのは「何かを得る為には何かを捨てなければならない」という事の説明です。 これに似たような言葉は多くの人が様々な場所で言及していますし、私もこの言葉自体に新鮮味は感じませんでした。 ですがこの本ではこの言葉を更に掘り下げ「新しい事を始めるためには、これまでやっていた事を辞めて時間を作らなければいけない」と具体的に説明しています。 この「時間」という考えに私ははっとさせられました。確かに何かをなすためにはまず「時間」をつくらなくてはいけないと思いました。夢を持って今頑張っている方に特にお薦めしたいです。

夢をかなえるゾウ



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