竜馬がゆく感想

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『竜馬がゆく』という本は、かの文豪、司馬遼太郎先生によって書かれた、坂本龍馬が主人公の歴史小説です。 文庫本にすると、約8冊という長編ものの小説ですが、文章のタッチがとても平易なため冒頭からすいすいと読んでいけるような魅力的な本となっています。

この本のあらすじは、坂本龍馬の幼少期から薩長同盟そして大政奉還を取りまとめるまでの伝記小説のようになっているのですが、無論、フィクションであり、史実を交えた話もされていますが、会話などは、作者によってストーリーを面白くさせるように作られています。 ですが、そんな点が魅力であり、竜馬が活躍する直前、討幕を意識し始めたころからストーリーが俄然面白くなります。また乙女姉さんだけが、竜馬が出来る子であると信じているいる設定はとても素敵です。あくまでも、歴史小説であり、竜馬が世の中を洗濯するためにどんなことを考え、どんなことをやってきたのか、そしてどんな人とどんな作戦を練って、今の歴史を作り上げたのかということが書かれています。

みどころは、坂本龍馬が結婚をするところです。 奥さんの名は、その名も、おりょうです。 竜馬とおりょうで、これもまた司馬遼太郎先生のユーモアなのかなと思いきや、おりょうさんは、列記とした坂本龍馬の妻で、写真も残っています。 おりょうさんの方が相手に熱を上げていました。この時代では、女性が男性へ思いを伝えるとか、そういった行動をとるなんてこともあまりできないように感じるのですが、鈍感な竜馬の心を動かそうとするおりょうさんの行動は、面白かったです。 歴史小説の中に恋愛小説の要素をこの部分で組み込んでいるあたりに、読者を飽きさせない司馬遼太郎先生らしい配慮を感じました。

私がこの本を読んだのはもう50年位前のことです。  司馬遼太郎先生の本は、いつか読もうと思っていてNHK大河ドラマの放送を機についにこの本に手を出したのです。読んで見て1番感じたのが竜馬の強さです。大変な状況にあっても諦めず、希望を持って生きていることに感動を受けました。彼は出世することを考えてはいません。彼の目標は「事を成すこと」です。そのためには自分をも切り捨てる覚悟を持っていました。だから偉業を成し遂げる事ができたのだと思います。 この本は学校で習った歴史の内容が書かれているのですが、中身はこんな風だったのかとか、坂本龍馬がいなければどうなっていたのだろうと、いろいろと考えさせられました。 そして、何よりもワクワク、ニヤニヤと最後まで楽しく読むことができる本なのでお薦めしたいです。

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