ボノボとともに 密林の闇をこえて感想

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私がお薦めしたい一冊は『ボノボとともに 密林の闇をこえて』です。私がこの一冊を手にしたのは、ボノボってなにかな?という疑問からでした。しかし読み進めると、コンゴの内戦やボノボの密猟などの問題にも直面し、あらためて世界の真実を始めて知ったという一冊でした。

ボノボというのは、人間のDNAととても近い類人猿です。そのため会話はできなくても、心を通じ合わせることができます。この本に出てくる主人公の母親は、そんなボノボの保護センターを運営しています。そこに離婚して父親に引き取られたハーフの娘が休暇を利用してアメリカから訪れるのです。 そこで直面したのが、ボノボの密猟とコンゴの内戦です。 保護センターも襲撃されながら、何とか生き延びた14歳の主人公ソフィーとボノボ達。どうやってここから逃げ出すのか?またどうやって母の元に行くのか?ということを考えながら、どんどん逃げる様子を、臨場感たっぷりに描かれています。 最後は、ハッピーエンド的な終わり方ですが、根底に描かれている問題は、何一つ解決されてはいません。そこに今後の世界の課題が暗示されているのですね。

私はこの本を読んで初めてボノボという存在を知りました。またその生態を知ることが出来ました。人間とDNAが似ているといいながら、本当に意志を通わせることが出来るんだなあと少しびっくり。またボノボに会ってみたいと思いました。 またコンゴという国も日本からほど遠く、未知の世界でしたね。アフリカでは今もどこかで内戦が起こっています。それは政治が絡んだり、部族が絡んでいたり。歴史的な背景やこれから新しい国に生まれ変わるという瞬間でしょうが、内戦で一般市民がいろいろな影響を受けることは、とても残念だと思います。 また人間だけではありません。内戦によって自然やこれまでの歴史的な建造物等取り戻せない物もたくさん壊されてしまいます。そんな内戦って本当に早く終わって欲しいと願わずにいられません。

この『ボノボとともに 密林の闇をこえて』はフィクションでありながら、根底には、この国に起きている真実がかかれているので、とても読みごたえがあります。また表面的ではなく、本当にもっと知りたいという気持ちを持たせてくれる本です。 これまでにコンゴという国を知らなかった人、またボノボの存在を知らなかった人にも是非読んで欲しい一冊です。またハラハラする展開が多いですが、最後には安心感を得られるので、もっと自分を励ましたい時、強くなりたい時に読むとおすすめです。

 



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