トモ&エリの607日間ハネムーン感想

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吉田友和さんと絵里さん夫婦の共著、「トモ&エリの607日間ハネムーン」という、タイトルから気になってしまう方もいるのではないでしょうか。 本当にハネムーンに607日間かけた夫婦なのですが、その内容は何かというと、世界一周をハネムーンで行ったということなのです。

では、一体どんな内容になっているのでしょうか。 同じ大学に通っていたことから知り合った2人は、結婚することになりました。 奥さんとなる絵里さんは、元々海外に小さいころから親の仕事の都合で住んでいたり、その後も休みを利用して海外に遊びに行っていました。 一方、夫となる友和さんは、海外に行ったこともありませんでした。 そんな2人が結婚することになり、ハネムーンはどうするということになったのですが、話し合った結果、お互いに会社を辞めて、世界一周旅行に出かけようとなったのです。 友和さんにとって初めての海外が、世界一周となりました。

2人でアジア旅行からスタートし、インドやヨーロッパ、そしてアフリカへ行き、中南米ももちろん経験し、アメリカでは、車を使い、何か月かかけて大陸横断を果たし、それでハネムーンが終わりますが、ここまでにかかった日数が607日です。 最初は、旅慣れしている絵里さんと友和さんの間で、「なんでこんなこともわからないの?!」というような問題が多々ありましたが、2年近く海外旅行を経験することになった友和さんも、次第に海外に対しての免疫がアップし、絵里さんと対等な旅行の楽しみ方をしていっています。

この本の見どころは、インドで友和さんが入院するという所です。 それ以外にももちろん、私自身、海外旅行が大好きですし、海外生活もしているので、「あ、この国にも来たか」なんて思うことがありました。 ですが、海外では幸い出産の時にしか入院した経験がないので、この話がとても興味深かったです。 特に、インドと言えばカレーとイメージされる方は少なくありません。 ですが、あんな香辛料で体を刺激しそうなものがたっぷり入っている料理が、入院食としても毎日出ることを知った時にはびっくりしました。 そして、やはりという感じですが、カースト制度が敷かれていたインドでは、病院にも等級があり、日本人である彼はそれなりに良い病院に行けたけども、医療費が気になったなどの、あるあるネタはとても面白かったです。 時間がなくて旅行に行けない方も、旅行が好きな方も、この本はそれをした気分になれる、お薦めしたい本です。Y.N

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