私にとって最も素晴らしかった旅行は、今年の8月に行ったロシアへの旅行です。ロシアは言わずと知れた世界最大の国家であり、様々な見どころのある国です。
私が選んだ行先は、モスクワの東800キロメートルに位置するカザンという町です。
この町は1000年を超える歴史があり、100万人を超す人口を有するロシア屈指の大都市です。それだけでなく、イスラムとキリスト、二つの文化が相互理解して調和する素晴らしい歴史ある町なのです。
高校時代の歴史の教科書でこの町について知って以来、ずっと私は関心を持っていました。それが抑えきれなくなったために、この8月に意を決して訪問してきました。
かかった費用は保険料込みの飛行機代が13万円、ホテル代が7日の滞在で3万円、現地で利用するためのインターネットWi-Fiが1万円に所持金が5万円で、合計約22万円です。
かなり時間をかけて慎重に用意してきたために、中々リーズナブルな価格で旅行することが出来たのではと思っています。
カザンは本当に美しい町でした。到着した空港からホテルまでは距離があり、タクシーを利用しての移動だったのですが、窓からのぞく町並みはよく整備されており、歴史ある建築物を残しつつも近代的な高層ビルが立ち並び、道路も広く新しいものが設置されていました。
何よりもロシアという国の広大さをうかがわせる、果てのない地平線を目にしたとき、私はとてつもない感動を覚えました。
ロシア人は少し愛想が悪い印象があるかもしれませんが、私の利用したホテルやレストランのスタッフはそんなことがなく、むしろとてもいい笑顔を向けてくれたように思います。
言わずと知れた美女大国のロシアですので、美しい女性スタッフのその様な顔を見た時にはドギマギとしてしまいました。
ホテルの部屋にはオートロックがあり、私が出かけている間に清掃を行ってくれつつも、何一つ手荷物に手を出されていなかったことにも感動しました。
日本では当たり前のことかもしれませんが、そんな当たり前がロシアでも通じたことがとてもうれしかったのです。
私が一番思い出に残っている場所はカザンクレムリンという観光地にある、クル=シャーリフ・モスクというイスラムの寺院です。そこはこの世のものとは思えないほど美しい建物で、どれだけ見ていても飽きることがありませんでした。
こんな素晴らしい建物を作ることが出来る、ロシア人の方たちに大きな尊敬を抱きました。
また何よりもお勧めできる点は、その物価の安さとそれに相反する程の食事の質です。
私が利用した経験では、ジュースがいっぱい60円、ピロシキ1個が80円、ピラフ一皿が100円程度の金額でいただくことが出来ました。
タクシーは基本的に数キロ程度の移動ならば200円で済み、バスはどれだけ乗っても100円、観光地のカザンクレムリンとクル=シャーリフ・モスクへも無料で入ることが出来ました。
結果的に、結構な金額の現地通貨を残すことが出来ましたので、もう一度カザンを訪れたいと思っています。