友人たちと行った卒業旅行

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友人たちと行った卒業旅行

これは実際に私が友人達と実施したもので、今となっては人生最高の旅行です。これから海外旅行を考えている方にお薦めしたいプランです。東南アジアには遺跡や仏教寺院を中心に見所がたくさんあります。1週間でそれらを見てくるには結構弾丸ツアーになります。その中でも「タイ」「カンボジア」「ミャンマー」の名所を一気に訪れるプランです。

ヨーロッパやアフリカと違い「日本から近い距離にある」という状況から、飛行機代は圧倒的に安いです。機内が少し狭いですがLCCを使うことをおすすめします。荷物代だけで別途取られてしまうので1週間の荷物をボストンバッグ1つにまとめることがポイントです。

「必要最低限の物だけを持ってできるだけ現地購入をする」というのもポイントです。日本を出発し、まずはカンボジアを目指すのがよいでしょう。首都のプノンペンに向かいそこから国内線に乗り継いで「シェムリアップ」という街に行きます。ここに来た目的は世界遺産である「アンコールワット」(アイキャッチ画像)を見るためです。

日本人が一生の間に行きたい世界遺産のトップ5に毎年入ってくるほどの名所ですが、観光客もたくさんいます。できれば夕方頃に現地に到着するプランが理想です。

世界的に人気のある観光地なので、街の中心の至る所に格安ホテルがあります。そのため事前にホテルを日本で予約してくる人もいますが、「多少汚くても気にしない」というのであれば現地で探すことをおすすめします。

日本の一般的なビジネスホテルの半額ぐらいである程度の上等な部屋に泊まることもできます。それぐらい物価は安いです。

そして意外とおいしいカンボジア料理を堪能し、その日は早く寝ることをおすすめします。なぜならアンコールワットは日の出とのコントラストが最高に美しいので、せっかくここに行くからには太陽が遺跡の「トンガリ」の頂点に重なった瞬間を見逃してほしくないです。その景色はこの世の物とは思えないほど美しく絶対感動するものです。日が出てくる前時間帯には現地で待機しておく必要があるので翌日早朝に起床できることを計算して早めに休むことがおすすめです。

そして翌日日の出とともにアンコールワットを観光します。広大な敷地を徒歩で歩き、且つ日本の冬の時期でも気温は30度近いので水分や服装には気を遣ってください。また、観光客をねらったスリや置き引きの被害も起きる場所ですので、鞄はできるだけ前向きで背負い、くれぐれもチャックが開いているなんてことは無いように注意してください。

アンコールワットを見終わると今度は隣国のタイへ移動します。シェムリアップの駅から高速列車に乗り、首都のバンコクを目指します。

カンボジアを始め、東南アジアの物価は日本よりも安いので飛行機をできるだけ使わず、陸路での移動を繰り返すことが金額を格安で済ませるポイントです。もちろん、飛行機よりも時間はかかりますが、スリ対策をしっかりした上で車中泊をすればすぐに着きます。カンボジア現地に滞在するのは1日も有れば十分でしょう。

首都、バンコクに入り初日の日中で市内にある「ワットプラケオ」写真下、「ワット・ポー」、「ワット・アルン」という3大寺院を制覇します。


これらはバンコクの代表的な観光地で、どれも比較的近い距離にあるし、トゥクトゥクなどの交通手段も比較的安いので1日レンタルを交渉するといいでしょう。時間があればバンコクの繁華街である「サイアムスクエア」に行ってみるのも良いでしょう。最先端のタイの流行を感じることができます。

ただ、バンコクは東南アジアの中でも極めて渋滞が多く、且つスコールもある地域なので対策を十分にしておいた方がいいです。夜は「ルンビニ」と呼ばれる地域で食べ歩きを楽しみます。ナイトバザールのようなところですのでおみやげもたくさん買えるし、本場のトムヤムクンやタイカレーを食べながらその敷地内にある「タイボクシング(ムエタイ)」の試合を生で見るのも大迫力が有って非常におすすめしたいです。

そして翌日は第2の都市、アユタヤに行きます。バンコクから電車で2時間半ほどのところに有るアユタヤは「ブッダの聖地」として仏教では非常に大事にされています。古都アユタヤ自体が世界遺産に登録されていることもあり、日本人観光客も多く日本語のメニューがおいてあるレストランも多いです。アユタヤは都会であるバンコクとは違い「田舎っぽさ」を感じますが、アユタヤの方がタイ文化が全面に出ていると思います。ブッダの頭が木に埋め込まれている「ブッダツリー」は必見ポイントです。日中アユタヤ市内観光をし、午後にはアユタヤ駅から国境を越えられる電車に乗ります。

そして、隣国ミャンマーの首都である「ヤンゴン」を目指します。ここでは世界遺産「バガン遺跡」を見ることを強くおすすめします。写真下、アジア3大仏教遺跡の1つと言われていますが、個人的には「アジア最大の仏教遺跡」といえるほど迫力があり、素晴らしいと思います。ヤンゴンでは最低2日の滞在をおすすめします。

その理由もバガン遺跡自体がアクセスに少し時間がかかるところにあるということと、遺跡自体がかなり大きいと言うことから少し長めの時間を取ることをおすすめします。バガン遺跡のおすすめの時間帯はカンボジアのアンコールワットとは逆で、夕暮れ時です。真っ赤な夕日が遺跡にゆっくりと沈んでいく風景は絶品です。この風景を見るために滞在時間を長くしておくプランでもあります。

また、ミャンマー料理も逃すことなくしっかりと食べてもらいたいのですが、東南アジア独特の辛さと中華のような味付けが混ざったような味付けの物が多かった印象で、バガン遺跡に次いで印象が深く残っているのがミャンマー料理です。見た目は決してきれいとはいえないような現地の人向けのレストランをおすすめします。

東南アジアは全体的に暑い気候が続きますが、どんなに辛くても水道水だけは飲まないでください。私自身、以前ミャンマーを訪れたときほんの一口水道水を飲んだだけで3日寝込むほどの腹痛を起こしたことがあります。料理は気にせず食べてOKですが、水は注意してくださいね。

そして最後はミャンマーから飛行機に乗って日本に帰ってくる、という格安海外旅行プランです。飛行機の場合は往復の空港が同じ国であればあるほど金額は安くなるもの、LCCであればその差額もたかが知れているぐらいです。ヨーロッパやアメリカ方面に行く旅行では利用できない方法の一つです。

また、国境を越えるときも飛行機ではなく陸路で行くこと、さらに言えば車中泊をしてホテル宿泊代を浮かすことなどもまた格安ポイントです。10万円も有ればチケット込みで相当贅沢な旅行になるでしょう。こういった点をしっかり抑えていれば、多少体力勝負にはなりますが、見所をしっかりとしかも格安で抑えてこれる海外旅行になります。

しかし、注意点ももちろんあります。先ほど簡単に上述したようにスリや置き引き被害も多発しています。特に日本人はそのターゲットにされやすいです。荷物の管理は徹底することを強くおすすめします。

また、南国なのでフルーツが豊富でおいしいし、日本では見かけないような珍しいフルーツもたくさんあります。ですが、屋台で売っているようなフルーツは衛生面から腹痛などの原因にもなるのであまりおすすめはしません。フルーツだけは観光客向けのお店で食べた方がいいでしょう。そういった注意点さえしっかり抑えておけば東南アジアの海外諸国を一気に3カ国も周ってこれる素敵な格安旅行になるでしょう。