イタリアへの卒業旅行

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イタリアへの卒業旅行

卒業を前にした大学生グループで行く格安旅行の方法とおすすめ海外卒業旅行プランの紹介をしたいと思います。これは私が実際に卒業旅行として実施したプランで人生で最も感動した時間でした。一生忘れられないものになりました。

基本的にはヨーロッパであればどこでも利用できる方法ですが、ここでは期間を1週間都市、訪問国を「イタリア」にして例に紹介します。私自身も経験したものなのですが、プランはローマ→フィレンツェ→ミラノ→ヴェネツィア→ローマと時計回りに大都市を回ってくるプランです。

まず、飛行機ですが、日本からイタリアは直行便が出ていますが、格安で行くためには直行便は使わずどこか経由するものを利用した方がいいでしょう。且つ日本を夕方から夜にかけて出発するもので機内泊をし、翌朝に到着すると飛行機代金を安くすませることができます。

また現地ローマの空港に到着し、ローマ最大のテルミニ駅に向かいます。ローマの中心の駅と言うだけあり、駅近辺には数え切れないほどのホテルがあります。人数にもよりますが、格安旅行ですのでユースホステルの相部屋で十分です。1泊3000円ぐらいで抑えられるところもたくさんあります。

大学生の格安卒業旅行のポイントは「日本でホテルを取らず、現地で探す」というところにあります。イタリアは日本の数倍ホテルの数がありますので「5件当たってすべて満室」ということはまずないので安心して現地で探せます。

ホテルを決め、ホテルに荷物を置き、早速観光開始です。午前中から動けるのでローマ中にある観光地をたくさん見て回れます。オススメの観光スポットをあげるときりがないぐらいですが、外せない観光地はコロッセオ、真実の口、トレヴィの泉、フォロ・ロマーノ、スペイン坂、そして世界最小国家のヴァチカンでしょう。

観光地も結構密集しているところばかりなので時間を有効に使いながら一気に見ることができます。ただ、ヴァチカンに関しては他よりも少し長い時間をとり、歩いてみることをオススメします。「歩いて国を1周する」ということもできなくはないと思います。

また、食事に関してですが、基本的にはどこのレストランでも「ハズレ」はありません。どこに入っても本場のイタリア料理を堪能できます。ただ、ローマに来たからにはローマ発祥のパスタである「カルボナーラ」をオススメします。最初のローマ滞在は2日もあれば十分だと思います。

テルミニ駅付近でホテルを取っている理由は「他の街へのアクセスをしやすくするため」でもあります。テルミニ駅からフィレンツェまでは列車で3時間ほどで到着します。フィレンツェの場合は街の中心である「ドゥオーモ」近辺でホテルを探すことをおすすめします。もし美術作品に興味があれば「アカデミア美術館」をオススメします。ミケランジェロの代表作「ダビデ像」が展示されている場所です。

また、フィレンツェ滞在は1日で十分かと思いますがドゥオーモ近辺でのショッピングや食事タイムは欠かさず入れた方がよいプランです。最もにぎわっている地域で「冗談混じりに接客をする」というイタリア文化に触れることもできます。

フィレンツェからミラノも同じく列車で移動します。ミラノはどちらかというと観光よりも買い物を中心に楽しむ街です。ただ、ここで1番外せないものはレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」を実際に見ることです。ただ、完全事前予約制なので予約することを忘れないようにしてください。

また、ミラノは熱狂的なサッカーのファンが多いとしても知られている街です。インテルやミランの試合があるときにはお店が早く閉まってしまうこともあります。店主がサッカーを観戦するため、という日本では考えられないイタリア文化を感じるのもおもしろいと思います。

そして、ミラノから電車で1時間少々のところにあるのが「水の都・ヴェネツィア」です。ここは絶対的におすすめしたい場所です。「街の8割が運河」という美しい街で、街を移動するのも、レストランに行くときでもゴンドラや水上バスを使うことが主流です。

ゴンドラで移動して、陸上にあがらずそのままドアをあけてレストランに入るというのもここでしか感じられない貴重な体験です。特に日が暮れて街がライトアップされた時の運河との背景は最高に美しいもので、見ているだけで幸せな気持ちになるでしょう。ヴェネツィア発祥の「ボンゴレ」を食べ忘れないようにしてくださいね。

ヴェネツィアを堪能した後は列車でローマに戻り、ローマからまたどこかを経由して日本に帰るわけですが、「往復どちらも同じ空港を利用した方が金額が安く済む」ということもあるので敢えてローマに戻ってくるプランをおすすめします。「国内を飛行機で移動しない」「往復同じ空港を利用する」というこの2つだけで数万円単位の節約になります。もし、旅行自体の滞在を長くするのであれば各都市をバスで移動するのもいいでしょう。もちろんその方が格安になります。

短期間でイタリアの主要都市を一気に周ってくることができるわけですが、もちろん気をつけるべきこともたくさんあります。イタリアでは日本と違い、スリや置き引きが多発しています。日本のように荷物を席に置いたまま席を立つと一瞬で荷物がなくなってしまうのでご注意ください。

私自身も以前経験したことなのですが、背中のリュックサックの紐を切られて財布を盗まれたというスリ被害に遭いました。荷物を見えないところに持っているのは絶対NGです。できればショルダーバッグを前にしたりしながら最低限の荷物以外は持ち歩かない方がいいです。ブランド物を身につけたり派手な格好をすると目をつけられやすいです。

また、イタリア人は想像以上に英語がしゃべれないのでコミュニケーションにも困りました。対策としては「一言会話帳」のようなものを指さしで使うことです。

ただ、イタリア人の人はとても親切で私がそのスリ被害に遭って財布を盗まれ払うべきホテル代が払えないときにも「連絡先を渡すから帰国後カードを復活させたら教えてね。今回は払わないでいいからね」とこちらの気持ちをくみ取って配慮してくれるという優しさに溢れていました。スリに遭い、宿泊していたイタリア人店主のこの優しさというのは今でも良い思い出になっています。