サマータイムは無理がある

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サマータイムは無理がある

最近のニュースで目立つものと言えば、7月27日に森元首相が安倍首相にサマータイム導入を要請したことにより政府与党が働き方改革の推進や東京オリンピックに合わせてサマータイム導入を検討しているという話です。
サマータイムと言うのは結構な国で実施されている制度で、夏の明るい日照時間を有効活用するために夏の間は時計を一時間早めるというものです。

この制度はGHQが日本を占領している間一度導入されたものの、国民の反対で4年間で終了しています。
また何度か議論の俎上に上がっておきながらそのたびに頓挫もしています。
そして少なくない国や地域で一度導入されながら、廃止と言う流れに至っています。
さらにこの20年で新たに導入している場所はありません。

つまりサマータイムというのは導入された国の国民にとっては、言われているメリットを凌駕するデメリットがある、あるいはメリットがデメリットより大きいとしてもそのデメリットが致命的と言う事です。
少なくとも聞こえてくるデメリットはサマータイムで心臓発作や自殺、鬱が増加するなど碌でもないものばかりです。
良いデータもあるにはありますがこんないい事があったという主張と、いやこんな悪いことがあったとする主張がせいぜい拮抗する程度で、であるならば少なくとも導入する意味と言うのは全くありません。

IoT、つまりコンピューターがインフラ運営や仕事の根幹システムに欠かす事が出来ないこの時代、いきなりサマータイムを導入したらシステムエンジニアさんたちがまた寿命を削るというのも予想されていますし仮に法律で決定となったら必ずそうなるでしょう。

さて、そんなサマータイム導入に反対する人々に火に油を注ぐ様な発言をした自民党の船田元議員(アイキャッチ画像)が話題となっています。
いわく「パソコンの時間設定は律儀で真面目な国民なら乗り切れる」。
いわく「睡眠不足などの健康問題は個人の心構えでなんとかなる」。
うん、ツッコミどころ満載ですね。

国民がより安全で幸せに生きるために制度を変えるというのであれば、それに関して国民が個人で乗り越えなきゃいけないような要素があるという時点でおかしいです。
また睡眠時間の調整の得手不得手と言うのも今のところ個人の肉体や精神的才能によるところが大きく、心構え云々で「全ての国民」が何とかできるわけがないんです。
大体、睡眠の悩みは今や国民病と言われ始めてどれだけ経つと思っているんでしょうか。

少なくとも政治レベルで制度を弄り何かを大きなことを新しく始めるためには、それが社会の幸せになると言う事を納得いく形で説明しなくてはいけないのではないでしょうか。



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