フェイクニュースという言葉について

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フェイクニュース、という言葉をマスコミが取り上げ始めたのはいつ頃でしたでしょうか。多分昨年ぐらいからだったと記憶していますが、マスコミがこの言葉を使う時は決まって「ネット上に溢れる虚偽の情報」と言う意味で使っています。

そしてまさにそのものズバリ『フェイクニュース』というタイトルのドラマがNHKで放送されたのが10月下旬の事で、11月になってからそれを宣伝するエンタメ記事もヤフーなんかに上がっています。

さて、わざわざ「マスコミが使うフェイクニュース」という風な書き方をしたのは当然ながら理由があります。
元々このフェイクニュースと言う言葉を使い始めたのは大統領選挙戦の真っ最中で当時はまだ候補者だったアメリカのトランプ大統領で、この言葉をもって批判する矛先は既存のマスメディアだったのです。

つまり虚偽のマイナスな情報でもってトランプ氏の選挙を妨害する報道を指してフェイクニュースと彼は言ったわけです。
そしてまずネットを通じて日本にこの言葉が輸入された際も当たり前ですが「大手マスコミによる虚偽報道」を批判する言葉として、でした。

言葉の意味と言うのは時とともに変化するものです。
しかし自分たちにとって不利で不快な言葉だからと言ってその意味を何とか書き換えようと全力を振り絞る様が常に丸見えなのに擁護してもらえると思ったら大間違いです。

また、ネットには嘘の情報が平気で紛れ込むというのも間違いなく事実なので警鐘を鳴らす事自体は間違いではありません。
悪意のある人間が悪意のある使い方をすることも当然あります。

しかしどんな立場の誰がそれを指摘するかによって「お前が言うな」という言葉が勢いよく立ち上がりもするわけです。
何よりネット時代のリテラシーはより個人に依存するわけですし。

そんなわけで、フェイクニュースには現在二つの意味が混在します。
大手マスコミが出す虚偽報道と、ネットで沸いてくる偽の情報と言う。
ただし両者の間には、検証されたり訂正されるまでの速度に次元の違う開きがあるのは覚えておきましょう。
ネットのウソは大体その日のうちに暴かれますが、マスコミの虚偽は早くても数日、酷い時には極めて重大な国際問題化した上に数十年経ってその被害の埋め合わせが絶対できない規模に拡大して初めて訂正されますからね。
まあ訂正されるだけマシなのかも知れませんが。

ドラマの内容自体はなかなか見ごたえがあったとは思いますが、企画の出発点に何かそう言うものが透けて見えると純粋な目で楽しめないんですよね。

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