真田太平記を読んで

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今日私がお薦めしたいのは、「真田太平記」という歴史小説です。非常にファンも多く、数年前には、大河ドラマでも取り上げられた戦国武将・真田幸村の生涯を、池波正太郎らしく「男の生き様」という視点で描き切った作品です。

文庫本で12巻という大作ですが、はまると結構一気に読めます。文体や内容はどちらかといえば、男性向けに書かれた小説という気はしますが、近頃は歴女という言葉もすっかり定着し、私のような歴史ファンの女性も多数いらっしゃると思いますので、男女問わずお薦めできる本です。

見どころとしては、やはり、豊臣方、徳川方の最後の戦である大阪冬の陣、夏の陣の合戦シーンでしょう。関ヶ原の戦い後、江戸幕府が開かれ、名実ともに政権の担い手となった家康に対して、一発逆転を狙った冬の陣、真田丸の活躍もこのときでした。

一方、もはや体制は揺るがぬものとなったものの、幸村が自身の生涯をかけて、己の生き様を見せつけるために戦った夏の陣。私としては、やはり、幸村が見事に死に花を咲かせた夏の陣が印象深いです。

真田の赤備が、戦場を混乱の渦に巻き込み、あと一歩のところまで家康を追い詰めるシーン、体力を使い果たした幸村が安居天神までたどり着き、16歳のころから、家臣として友として、側に仕えてくれた「向井佐平次」の遺体と対面するシーン。

動と静の対比がとても鮮やかに感じられるシーンでした。佐平次の遺体を抱きしめながら、幸村の頭には、冬・夏の陣での総大将が自分であったならという思いがよぎります。

でも、その後すぐに、家来や仲間となってくれた牢人戦士たちが、自分を信じ、指揮にこたえ、最後の最後まで忠実に戦ってくれたことへの強烈な満足感に包まれます。

リーダーとしてトップに立つことも素晴らしいですが、時に組織そのものが足かせとなり、存分に能力を発揮できないこともあるかと思います。

幸村の場合は、トップの地位に立つ機会には恵まれませんでしたが、その分、組織の政治的な部分に手を煩わせることなく、戦略家、戦国武将として、自身の能力を自由にいかんなく発揮する舞台に立つことができ、それを支えてくれる仲間にも恵まれました。

物語全体を通して、幸村の周囲には、様々な魅力的な人物が描かれています。人生の最後に、満足感を感じながら死ねるというのは大変うらやましいものだなと思いました。

もともと日本人は、花火や桜のように、ひと時『輝き』を見せて、はかなく散っていく、まさに一瞬の『華』に魅了される民族である気がします。 真田幸村という人物は、その日本人のフィーリングにぴったりはまる武将なのではないでしょうか。

この小説を読み、彼のように生きてみたいとい感じる方は、男女問わず多いのではないかと思います。

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