「親切な隣人」との金銭トラブル

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「親切な隣人」との金銭トラブル

2~3年前のトラブルです。

当時87歳になる母は元気で一人暮らしをしていました。

私は車で30分くらい離れた距離に住んでいて、週に1度は必ず会いに行き、電話も1日おきくらいにしていました。

近所に買い物や食事などとても親切にお世話をしてくれる人がいるという話を聞いていて、私もお礼にうかがったりしていました。

ただ徐々に同じものをどんどん買い込んだり、美容院に毎日行ったりする認知症の兆候が見えてきて、金銭管理は私が行うことにしました。

とりあえずいくらか生活費をおろそうと銀行に行ったら驚くことに、1000万円以上はあるはずだった定期預金が見当たらず定期預金の50万円のみになっていたのです。

びっくりして母に問いただすと「信頼できる知人に預かってもらったから大丈夫」と言って名前を言いません。

銀行に相談して母の認知症の診断書を持っていくことで、母が誰に預けたのか教えてもらうと、近所でとても親切にお世話をしてくれるというAさんの名前がありました。

これは騙されたと思い、直談判に行くと「話すことは何もないので」と無視され続けます。

仕方がないので弁護士事務所に相談をすると「本人にお金を取られた理解がないので訴えることは難しい。

もし訴えるなら成年後見人をつけて裁判するしかない」ということでした。

1000万円は母の大切な生活費でもありそれがないと将来もっと認知症が進んでもホームに入ることさえできないので、弁護士にすべてお願いすることにしました。

結果、Aさんは「娘が自分の世話をしないからあなたにあげたいと言われてもらった。
なにも不正はない。返す必要もない」と主張していましたが、どんな言い分であっても財産のほとんどを他人にあげることはありえないと却下され返却を求められました。

それで一件落着のように思えますが、実は今でも続きのトラブルを抱えたままです。

なぜならAさんは、お金の他に預かっているものをすべて出すように要求されて、母の遺言書を提出してきました。

それは母が亡くなるまで開けることはできないのですが、きっとまた「遺産の全部をAさんに・・・」というように書かせたに違いありません。

私の弁護士からも、「きっと亡くなったあとに遺言でまた争うことになりそうだね」と言われています。

遺言の内容はわかりませんが家や土地もあるのでどうなることかと今から戦々恐々としています。

1000万円は返ってきましたが、成年後見人をつけるための手続きで40万円ほど、そして弁護士への報酬で150万円、また現在は後見人が母の金銭管理をしているのでその月々の報酬が月2万円かかっています。

Aさんがやらかしたことで、1000万円もかなり目減りして800万円くらいになってしまいました。

親切な隣人のふりをして他人の財産を全部奪い、さらに遺言まで…というがめつい人がこの世にいるんだなと、このトラブルを通して人間不信になってしまいました。

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