生まれたときに持っていた病気について

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生まれた時に心臓の病気を持っていました。

3歳で手術をしましたが、胸に大きな手術痕ができました。

元々、首から肩にかけて広く痣があったところもあり普通の子どもと比べると身体に色々と違いがありました。

その為、小学校に通うようになってからは友だちから「ゾンビ」「ゾンビ」と言われていじめられました。

身体のことなので、自分ではどうしようも無いところで、どうしてよいのか分からずに悩んでいましたが、ある日母親に相談したところ「みんな未だ小さいから分からないけど、いずれ親になったら分かる。

子どもが生まれて健康に育ってくれる嬉しさが」のようなことを言われました。

未だ自分が小学校4年生ぐらいでしたが、何となく母親の言いたいことが分かり、母親が私のことで苦労をしたことが伝わりました。

そこから自分が今、学校に通えるのも生まれてすぐの病気で手術をして、上手くいけたからだと思うようになりました。

友だちに「ゾンビ」と言われても何も感じなくなり、反応を返さなくしました。

そうすると、友だちも言わなくなり、いじめはなくなりました。

現在36歳になりますが、子を持つ親となって、あの時に親がどれだけ私のことを心配したかが分かります。

私の子は今のところ健康ですが、いつどんな病気が突発的に訪れるか分かりません。

世の中には見えないだけでいろんな人がいろんな悩みを抱えて、苦労をしていることが自分の体験を通じて分かる気がします。

はたから見たら何事もなく幸せそうですが、子どもが病気を抱えていて悩んでいる人もいます。

でもそういう体験をしたことが無い人にとっては、その大変さや苦労が想像しきれない。

やはり苦労というのは、自分に訪れて初めて大変さが分かります。

そこで気づくのが同じような状況になっていた友人や知人の体験の事だと思います。

私は自分が身体に痣や手術痕があって苦労をしたと感じていますが、何より自分の親が毎日仕事が終わって病院に通ってくれたりして、とても苦労をしてくれたとが分かります。

親も50歳後半となってきていますが、今感じることを踏まえてこれから旅行や食事等、昔の苦労してもらった恩を返すようにしていきたいなと思います。

最後に一つ言えることは、どんな苦労も後になればなんでもないことです。

でも、隣で苦労をしている人がいたら言葉で助けてあげるだけでも本人の気持ちはずっと救われると思います。

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