若い人に教えられたこと

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若い人に教えられたこと

こんにちは。今日はわたくしがしくじりをしてしまったエピソードを書いていきたいと思います。

「面談」

わたくしは仕事上、生活保護受給者の方と接することが多くあります。そして、わたくしはその生活保護受給者の方々を就職までもっていくことが仕事となっております。

よって面談によって本人の希望や特性を考慮しつつ、就職をさせるという流れが基本的なパターンです。

わたくしはいつものように仕事で面談をしました。

この時のわたくしは就職させなくてはいけないということと、キャリアを積んで天狗になってしまっていた時期がありました。

面談をしたものの、その生活保護受給者の方の言い分をたいして聞かずに、勝手に実習先を決めて送り込んでしまったのです。

もちろんですが、悪気は一切ありませんでした。ところが相手側は、そうは感じることができなかったようでした。

「役所での面談で・・・」

実習を終えてから役所の担当の方を交えての面談がありました。わたくしは役所に出向きました。

それで個室での面談が始まりました。

役所の担当の方が、「実習先ではどうでした?」というと、その生活保護受給者の方は「どうと言われても・・・別に行きたくもないのに強制的に行かされたのでわかりません。ただ単に腹立たしかったという感じでしょうか」と言いました。

そこでわたくしはとても自分のしたことを後悔してしまいましたし、担当の方に合わせる顔がありませんでした。

内心「しくじりをしてしまった・・・」と思ったものです。

役所の担当の方は、「おや?面談で決めるんですよね?」というので、わたくしは「はい。面談はしました」と言いました。

ところが、その生活保護受給者の方に「面談?あれが面談なんですか?(笑)人の話も聞かずに一方的に話すのが面談ですか?すごい面談ですね」と言われてしまいました。

「ね?我々には高圧的な態度で接するのに役所の方がいると、態度が違うんですね。面白いですね。あなた」と言われてしまい、弁解の余地がありませんでした。

この時ほど穴に入りたいと思ったことはありません。

「謝罪をしたものの」

その後、話を終わらせて役所の方から自分は注意を受けました。そして生活保護受給者の方に謝罪をしたのです。

ところが、「謝るならば最初からそのようなことをしないでください。このような時間も無駄ですよね」と言われてしまい、ムッとしたのが顔に出たのか、「謝罪をしてそのような態度や顔をするならば謝罪も最初からしないでください」と言われてしまいました・・・

彼はあまりにも筋が通っており何も言い返すことができませんでしたし、一筋縄ではいかない人だと思いました。

彼はこの時は生活保護受給者でしたが、過去はかなりお金持ちの家に生まれた人らしく、庶民とは違う雰囲気やファッション。

知性や考え方等に少なからずわたくしも嫉妬のようなものがあったかもしれません・・・

最後には和解をしてくれて、わたくしが異動する時に菓子折りを持ってきてくれました。

この時に、自分は年ばかりとってこの若者より子供だと思いました。本当にこの若い人に教えられたと思いました。

二度とこのようなしくじりを起こさないように、日々努力しておりますし、もっと親切・丁寧に寄り添うようになりました。

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