もう怒るに怒れない嘘

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もう怒るに怒れない嘘

今回は私の印象に残る嘘の体験をお話しします。私は高校大学と女子校に通学していて、就職先も女性ばかりの職場で男性とのしっかりしたまともなお付き合いもままならない状態が続いていて、とても色恋沙汰とは無縁のある意味で静かで安定した独身生活を送っていました。又、その最大の原因は自分でも少し分かっていましたが、体型がぽっちゃりと言えば聞こえが良さそうですが、要は単なるスイーツに目がないデブで背も低く、それでも顔が可愛ければ良かったのですが、顔も悪くて、更に極め付けは性格も男勝りの意地悪大好きな性悪女だったので、到底、男性から言い寄られることもなく、気がつけば27歳になっていました。

それまでは、同じ様な性格の女子達とあちこち買い物や旅行に出掛けたり、共通の話題だったアニメや映画やショーなどを見に行ったりして、自由を謳歌していたので、面倒臭そうな男性とのお付き合い自体が、私には全く不要だったのです。そんな楽しい独身時代も25歳を過ぎた辺りから、いつも一緒の4人居た遊び仲間が、次から次へと結婚し始めて、極め付けは出産でした。子供がメチャクチャ可愛くて、不本意ながら子供を産みたくもなりました。そんなことを感じ始めたのが、まさに27歳の時でした。遊び仲間も気がつけば私と昔から幼馴染の友達の2人になっていました。

このままじゃいけないと思って、私は即時行動し始めました。それが結婚相談所です。これもお金がかかるので大変でしたが、良縁に巡り会う為には仕方ない自己投資だと考えて登録を決意しましたが、それで良縁に恵まれて万事無難に収まる訳でなく、逆にそこからがまた苦難の始まりとなりました。

結婚相談所やお見合いサイトを通じて、何人かの男性と知り合い、少しはお付き合いもしてみました。多趣味でスキューバーやゴルフ好きやパチンコ麻雀に飲み歩く人など、どれも日頃は質素倹約な私には受け付けられない男性ばかりでした。結果、やっぱ私には結婚はダメだと言うことでした。何がダメって、何で男性は上から目線で皆んな威張ってるのか、何時代なんだと思うのと、女性に求めるのは美味しい食事や夫のお世話をしてくれる言い方を変えれば、お母さんみたいな女性を求めていて、結局は可愛くて家事手伝いが得意と言った家政婦みたいな奥さんやカワイイ赤ちゃんを産んでくれる女性が欲しいだけで、そんなん私には無理だと思いました。それでもう結婚を諦めて、もう1人残った旧友と共に一生独身宣言をしました。

そんな結婚を諦めた28歳の時に現れたのが今の夫でした。初めて会った時、夫は34歳で私から見るとオジさんでしたが、今までの男性と違ってたのは、とても家庭的で仕事熱心で誠実さが滲み出ていて、悲しいかな私が彼を好きになってしまいました。遅咲きの初恋です。そして、会って2回目で今でも信じられませんが体の関係を持ち、最初は上手くいかず大変でしたが、上手くいき始めると、まるで盛りが付いた猿の様に、その後も毎週毎週出掛けては愛し合いました。結婚適齢期の男女が避妊もせずに毎週愛し合えば、何が起こるかは御察しの通りです。妊娠が分かり、その後は正式婚約から結婚と出産と言う怒涛のイベントが連続しました。

そして、その中で婚約前に明らかになったのですが、実は夫は嘘をついていて、初婚でなくバツイチでした。もう知った時は何それです。この件はこの件で色々あり過ぎて書き切れないので今回はここまでにします。追伸、今でも嘘つきと言って、夫をいじめてます。バツイチ男性が辛抱強いのは確かだと思います。でもこんな何の取り柄もない私でも家族も増えて、それなりに楽しくやってるので、結婚して良かったです。

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