職場に居る外国人の同僚から受ける新鮮な刺激

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職場に居る外国人の同僚から受ける新鮮な刺激

私は高校卒業後、大手メーカ技術系部門の事務員として就職しました。就職した当時は大手だったので一生安泰で暮らせるかなと楽観的に考えていました。だけど現実は厳しく、リストラが続いて、私も同じ職場の男性とお付き合いして結婚し、途中で産休も挟んで職場復帰を繰り返してもう数十年になりますが、決して平坦な道のりではなく、途中の2000年代でリストラに遭い、準正社員に格下げされてしまいました。だけど、完全にクビになるよりはマシだと考えて今に至っています。そして、現在会社は親会社が持っていた株式を全部海外メーカに譲渡してしまったので、完全に外資系になっています。

外資系になってからもうすぐ10年になり、私のいる職場は元々完全な日系だったのですが、現在では色々な国々からエンジニアの方を中心に、主にアジアの多彩な国々から来るようになりました。そんな中で知り合った同じ職場の外国人の同僚にとても驚かされた体験をしましたので紹介したいと思います。

今回紹介する彼女は、元々関西地区にある日系の競合メーカで勤務していた20代の日本では珍しい中国人女性ソフトウェアエンジニアでした。ですが、やはり日系だと何だかんだでまだまだ経営上層部は昭和時代のオジサマたちが居座り占拠し、なかなかリストラしている自分たち自身が変わらない年功序列と終身雇用が残っていて、外国人でしかも女性である彼女の力が過小評価されて、十分に満足できるような力が発揮できないと感じたようで、たまたま同じ業種で完全に外資系になった当社に転職して来たとのことでした。そして、うちの職場では元々女性が少ないので、更衣室やトイレや職場でも色々と会って話すようになり食事する機会も多く仲良くなりました。そんな彼女から聞かされた驚くべき体験談は以下の通りです。

先ずは、中国と言う国のお国柄で、特に政治的な側面と地理的な側面です。彼女が言うには、一般的な中国人は政治に口を挟まないそうです。日本では毎日当たり前の様に政治家などの偉い立場に居る人たちを平気で皆さん批判しまくりますが、あれは中国では御法度だそうです。中国で日本と同じように言いたい放題すると、普通に秘密警察的な人が生活の中に居て監視しており、知らない間に連れていかれるので、間違っても中国人は政治批判をしないと言うのが一般常識とのことでした。なので、政治批判を始めとした言いたいことが言える日本が羨ましいとは言っていました。同時に、私たち日本人が中国を始めとした海外で、日本でいる時と同じように言いたい放題しているのは、とても危険な行為であることも分かりました。世界標準では「口は災いの元」で余計なことは話さないのです。

そして、地理的な感覚がとにかく大きいと言うことです。日本では数十万人の街は都市と言いますが、中国では何もかもが日本の10倍です。つまり、日本の県に相当する数百万人単位が中国で言う所の地方都市になります。もうスケールが桁違いに大きいのです。

更にもうひとつ驚きを感じたのは、彼女の生命力の強さです。その生命力の源は、おそらく中国に居る家族への愛や己を信じ切る自信や自己主張力、そして極めつけが合理性です。凄い何に対しても合理的なのです。質素倹約で贅沢はしないし、大変な勉強家で勤勉です。何事にも貪欲で真理を追究していくパワーを持っています。何だかこれらは昔の日本人が持っていたような気がしてならず、自由を謳歌して平和ボケしてしまった現在日本人は、もう今の中国人には勝てないと感じざるを得ません。同じ中国人でも恐らく彼女はかなり優秀な方だと思います。でも中国の実家はかなり貧困層だったようです。それでも彼女なりに必死に努力して、ここまで上り詰めてきたのだと思います。中国人全体がどうなのかは分かりませんが、私の知る中国人女性は、日本の男性に負けないくらい努力家で質素倹約家で超合理主義者であると感じつつ、それに対する驚きと尊敬の念を抱いています。逆にこれからの日本がどうなってしまうのか心配です。でも心配ばかりしても仕方ありませんので、どうやったら仲良くやって行けるかをいつも考えています。まだまだ驚きと新鮮さを沢山くれる彼女から目が離せません。

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