彼女の偏った節約術

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彼女の偏った節約術

私にはとてもドケチなお友達がいます。節約上手、といえば聞こえは良いですが、その節約術がかなり偏っているので、ご紹介したいと思います。

彼女を家に招いた時の事になります。彼女とは子供同士の仲が良いので、自然と話す機会が増えていきました。

その流れで家にあげたのですが、最初は遠慮がちにあがったものの、私が茶菓子を開いた途端豹変してしまいました。特に何もなかったので、市販のお菓子を置いたのです。

「こんな物しかなくてごめんなさいね」と。すると彼女はあからさまに嫌な顔をしました。そんなものを出すのか、と怒ったようです。

その反応には気づいていましたが、見て見ぬ振りをしておくことにしました。口には出してませんし、もしかすると気のせいだったかもしれません。

ですが、その後の行動の方が気になりました。そろそろ夕飯を作る時間なので帰ろう、という事になり、椅子から立ち上がったのですが、彼女がこっそりとお菓子を鞄の中に放り込んだのです。

余っていたものを全部。思わず呆気にとられてしまいましたが、彼女は特に笑顔を崩す事なく去っていきました。

この時にまず片鱗を見たわけですが、次に驚いたのが、彼女の子供がうちに遊びに来た時でした。

その日は子供達の為にクッキーを焼いていたのですが、それがとても上手に出来て、子供達も喜んでくれたのです。

彼女の子供ももちろん喜んでいたのですが、あまりに勢いよくかきこむので、「そんなにお腹空いてたの?」とその子に聞くと、「お母さんがいつも、人から貰ったものは沢山食べとけって」と言ったのです。

これにはとても驚きました。母親の考えが子供にまで染み付いていたのです。

その日からというもの、彼女のドケチぶりが目につくようになりました。

カフェで食事する時は、かならず余分にお手拭きを貰ったり、余ったおかずは持ってきたバックの中に入れて持って帰ったり。

特に食べ物への執着は異常でした。ですが、逆に彼女が何かをあげるときは、極端に少ないのです。一度家にあげてもらったとき、お茶だけでお菓子も何もありませんでした。

お茶というのもとてもちいさなカップに入れたもので、あまり飲んで欲しくなさそうにしていたのです。居心地が悪くてすぐに帰りました。

子供にはお腹いっぱい食べるようにと言いながら、ほかの子供や私たちのようなママさんにはお茶しか出さないというとても偏った思考の持ち主でした。今でも彼女は同じ生活をし続けている事でしょう

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