私は以前勤めていた会社で先輩同士の壮絶な喧嘩の場面を見たことがあります。
私の職場は専門職で、その当時女性のみの職場でした。
私が入社した頃から、いわゆる派閥のようなものがあり、少し違和感を感じていました。
私はまだ入ったばかりで、何もわからない状態だった為、どちらの派閥等という事もなく、言われるがままに動くといった感じでした。
しかし、少しずつ年数を重ねていくうちになんとなく派閥に巻き込まれて、先輩からの愚痴を聞かされたり、あなたはどっちの意見が正しいと思っているの?等と立場を問われる場面が増えてきました。
喧嘩の、事の発端は、ある女性の先輩の、いい加減な態度が続いた事でした。
その先輩は普段から面倒くさがりで、少しずる賢い面があり、こっそり他の人に仕事を押し付けるような人でした。もともと体が弱くあまり無理を出来ない体なのは知っていましたが、それを理由に「私は体が弱いんだから仕方ないでしょ?」といった態度をあからさまにとる人だったのです。
しかし年数を重ね、立場が上の人だったので、周りの人も不満を感じながらも何も言えない状況でした。
その先輩の態度があまりにも傲慢で我慢しきれなくなった周りの人が、会議の場面でその先輩に不満をぶつけた時の出来事です。
周りからの意見に、私は悪くないのに、なぜそんな言われ方をしなくてはいけないのか?と大きな声を荒げて怒り出した先輩。
周りの人も次々と意見を言い合いになって、あっという間にみんなで大きな声で言い合いになりました。
私は唖然としてしまい声になりませんでしたが、あまりの迫力と怖さに涙が止まらなくなりました。
そんな言い合いがしばらく続いた時、なんとその文句を言われた先輩が椅子に座ったまま、背後にばたんと倒れ込んでしまったのです。
気を失ってしまった感じでした。
その場は一気に騒然とし、救急車を呼ぶ騒ぎとなりました。
その後先輩は救急車で運ばれていったのですが、もともと体の弱い方だった為、残された職員は何ともいえない空気感の中で待っていました。
先輩は病院で検査を受け、特に異常はないとのことでした。
しかしその後、その現場での出来事を聞いた先輩の母親が激怒し、職場にやってきて、職場を訴えるという騒ぎになりました。
その場はどうにか話し合いでおさまったのですが、先輩が退院してきてからもお互い気まずい雰囲気は続きました。その後は何事もなかったかのような日々が続きましたが、結局その先輩は体を壊した事を理由に退職してしまいました。
本当に壮絶な場面だったと今でも感じます。
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