貧乏時代はとにかくお金がなかったので、支出で削れるところは削るようにしていました。
そのため、どうしても食費に負担がかかってしまいました。
私はもともと自炊をしていたので、食費は月に1万円程度でしたが、その出費も貧乏時代は出せないような状態でした。
そこで、食費の予算をできるだけ削り、1か月2千円で生活していたことがありました。
食費を削るようになると、最後に残るのは主食の炭水化物でした。
ですが、お米は高いので小麦粉で代用しました。
幸い、いくつかのスーパーが近くにあったので、食品の底値を調べ、一覧表にしました。
それぞれ底値のお店に食品を買いに行きました。
さらに活用していた食品がおからでした。
おからはもともと安かったのですが、消費期限が近くなると値引きをしていました。
私はそれを購入し、冷凍ストックをして使っていました。
小麦粉におからを混ぜてパンのようなものを作り、それを主食にしていました。
コンロの魚焼き機能でこれを焼くと、香ばしくて美味しい自家製のパンが出来上がりました。
今はめったにおからを食べていませんが、おからを食べると貧乏時代を思い出します。
少し前ですが、似たようなパンを久しぶりに作って食べてみました。
当時も美味しいと感じましたが、やはり美味しいと思いました。
経済的には苦しく、貧乏を感じていましたが、その分、かなり食事を工夫していたので、意外と美味しく、栄養価もそれなりに摂れていたのではないかと思います。
食費をケチって、毎日カップ麺と菓子パンの方が、食費はかかりますし、栄養バランスも良くありません。
安い食材の代表としてモヤシがありますが、意外と使ってはいませんでした。
それよりもキャベツの購入の方が圧倒的に多かったです。
野菜も単価が安いものよりも、量的に安く、使いまわしが出来、保存性が高い方が食費を抑えることができました。
しかし、食費の中で意外とかかったのが、調味料でした。
調味料も省けるものは省いていくと、最後に残ったのは塩でした。
幸い、塩はそれほど高くないですし、1回に付き、少量しか使いません。
なので、調味料は塩だけという時もありました。
少し余裕が出てくると、そこに砂糖を追加しました。
この甘さは本当に嬉しかったです。
その次は醤油で、味噌を購入できるようになるには少し時間がかかりました。
半年くらい味噌を食べなかったこともありました。
その時はようやく味噌を購入し、味噌だけで味噌汁を作りました。
それはとても美味しく、まさに五臓六腑に沁みわたる美味しさでした。