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私には弟が二人居るのですが、下の弟は私と上の弟の反抗期が酷くて両親に反抗的な態度で困らせて来たのを見て来たので、両親に対しても反抗せずにとても優しい性格でした。
そんな弟は難関の高校に入学して、生徒会の役員になったりして充実した高校生活を送っていたようでした。
そしてその後、希望の大学にも受かることが出来たので、人生初の一人暮らしを始めました。
でも弟は一見、しっかり者なのですが、実際はおっちょこちょいな面もあったり、人を信じすぎる面もありましたので、両親は彼が一人暮らししながら大学に通うことを心配していました。
そんな両親に私は弟は一人暮らしをすることによってきっと成長するはずだから、弟のことをもっと信じてあげようよと言いました。
そして弟は一人暮らしをしながら大学に通っていました。
私は両親に「弟のことを信じよう」と言ったにも関わらず、やっぱり可愛い弟のことが心配で何度か彼のアパートに訪ねて行ったことがあります。
弟が通っていた大学は私が若い時に行った専門学校と同じ県にあったため、学生時代の友達に会うというのを口実に弟のアパートにも行って、弟の暮らしぶりをチェックしていたのです。
彼が住んでいたアパートは狭くて古かったので、ちょっと住み心地は悪そうでしたが、それでも結構、一人暮らしの自由さを楽しんでいるようでしたので、そんな弟の姿を見て安心していました。
でもその後、母親が私に弟のことで相談があると言ってきました。
それは弟が変な新興宗教に関わって、その団体から高い絵を買わされてしまったのです。
そしてその借金を返すために弟が大学にも行かずにバイトばかりをしていたため、単位を取ることが出来ずに留年してしまったのでした。
弟はそんな詐欺に引っかかってしまって借金を抱えることになってしまったのを隠すために、必死でバイトをして自分で借金を返そうとしたようなのですが、そのせいで大学を留年してしまったので、結局は両親にバレてしまったのです。
その話を聞いた私は弟に詳しい経緯を聞きに行きました。
すると弟は大学に入ってから色んな事が上手く行かずに悩んでいる時に、ちょっとしたキッカケで知り合った人からある新興宗教の集まりに誘われて行ったら、そこに集まっている人たちがとても親身に弟の悩みに耳を傾けてくれたり、美味しい料理を作って食べさせてくれたりしたそうです。
そして弟はその後もその新興宗教の集まりによく顔を出すようになって行ったようでした。
そしてその団体が主催する絵画展があるので一緒に行こうと誘われて、ただそこに展示されている絵を見に行くつもりだったのに、実際に行ってみたらそこに展示されている絵を買わないかと言われてビックリしたようです。
でもそこにいる人たちが弟の周りに集まってきて、「ここにある絵を手に入れることによって運勢がずいぶんと良くなる」から絶対に買うべきだと説得してきたので、その雰囲気に押された弟はつい一つの絵を買うローンの契約をしてしまったとの事でした。
その後、その新興宗教団体は多くの詐欺をしてきたことが分かって社会問題になりました。
弟はそれで自分が買わされた絵が詐欺だったと知ってショックを受けたようです。
私はその話を弟から聞いて、本当にショックでしたし、優しい弟にこんな目に合わせたその新興宗教のメンバーを恨みました。
弟が購入した絵画はぜんぜん大した絵では無かったので悲しくなりました。
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