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母子家庭、子沢山の家庭で育った私は当然貧乏生活を強いられており、住まいは町営住宅。
昭和も終わったというのにボットントイレに周りは生活保護者や同じように電気などがすぐに止まるような生活を送っているような人々ばかりだったのです。
~さんのお母さんは身体を●ってるとかそんな話ばかりが子供の耳にも入るような状態。
私は子供ながらに普通の環境ではないことを知っていましたし、学校でもあの町営住宅に住んでるんだと、ある程度の歳になると周りが普通の家じゃないと理解して距離もできていったのです。
電気が止まる、借金取りがうろうろしてる、督促状がポストにたまるという絵に描いたような貧乏生活のなかで育った私は、支払いができずに大人に怒られている母を見て育ったので、こんな情けない大人にはなりたくないと思うようになったのです。
そのため、大人になったら自分の支払いはきちんとしようと思っていたのですが、事情があって仕事を辞めてしまったとき、歩合制の仕事をしていましたので、住民税などは自分で支払うことになっていました。
支払いについてあまり理解していなかった私は、支払い用紙などが届いていないのであまり気にしていなかったのです。
しかし、しばらくすると突然携帯に、年金の支払いが出来ていないと電話がかかり、支払い用紙を送ったと言われ、母がいないときに部屋を捜索すると役場からの手紙が封を開けていない状態で隠してあったのです。
それは、住民税支払いの督促状で、私の名前もあり、住民税も支払っておらずにすでに延滞金も発生している状態だったのです。
私は焦って役場にすぐにそれをもって支払いに行ったのですが、無事に支払いが終わったとき、ベテランそうな男性と、支払い対応をした人とは異なるおばさんがやってきて、「ちょっと話が」と言われたのです。
支払いが後れただけで怒られるのかと情けない気持ちになったのですが、その人たちは「支払い用紙の存在を知らなかったのではないですか?」と聞かれたのです。
役場の人は母が支払いができずに連絡を拒絶して逃げていることを知っていて、私に支払いの用紙なども行っていないのではないかと言われたのです。
私は恥ずかしくなり、「すいません」と繰り返すしかありませんでした。
役場で届いたものは全て無視をされているのでしょうということで、本来は一家族まとめて支払いについては送るものの、個別の名前で、役場の封筒を使わずに送るように対策をとりましょうかと提案されてお願いしました。
貧乏というだけでも情けないのに、役場ではきっと、我が家はブラックリストなのだと思うと、かなり恥ずかしくなり、私は母を捨てて、その町も逃げ出しました。
今でも近くに行くこともできません。
すでに私のことなんて知らない職員になっていると思いますが、私の名前を聞くと「あ、あの貧乏女の娘だ」と思われるのかと思うと、恐くてたまらないのです。
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