私は今、介護の仕事を5年ほどしています。
娘は社会人で、息子は今年就職が決まりました。
なので子育てからも解放され、1日のほとんどを仕事に励む日々を送っています。
そんな私の苦労話を、ここに書いていきたいと思います。
私の働いている介護老人ホームでは、3ヶ月に一回ほど、イベントを開催していました。
近くに小学校や大学があるので、そこの学生たちを招き、ふれあいの場を設けるのです。
その日は、地元の大学生たちを呼んでいました。
毎年お世話になっているので、相手の方も流れを分かっており、とくに苦労はないと思っていました。大学生の子たちは吹奏楽サークルに所属しており、15分間のステージで演奏してもらうことになっていました。
こういった若い方の風というのは、とても大切です。
普段の生活の刺激になりますし、ホームに住んでいる方たちも楽しみにしているようでした。
お昼の食事が終わってから、大学生の方が顔を出し、挨拶を済ませます。
控え室の方へ案内してから、私はお昼を食べている方を見に行きました。
スプーンで掬って食べさせてあげたり、車椅子を押してあげて、食事の席まで案内したり、そこまではいつもの光景でした。
ですが次の瞬間、悲鳴のようなものが聞こえたのです。
声の先は控え室でした。
何事かと急いで向かってみると、ある70代の男性が、急に入ってきて暴れたようなのです。
突然知らない若い子たちがきて驚いたのか、男性は興奮しているようでした。
私はなんとか宥め、大学生の子たちに謝りました。
彼らも騒いでしまって申し訳ないと謝ってくれましたが、どこか気まずい空気が漂っていました。
そのあとは難なく演奏が終わり、ホームの方もとても楽しそうでした。
終わったあとは、恒例のふれあいの時間がやって来ます。
大学生の子たちが各テーブルに入り、お話をする時間でした。
大体30分ぐらい設けていたのですが、その時にまた事件が起こりました。
さきほど暴れた男性が、また大きな声を上げたのです。
1人の女の子に向かって、声を荒げているようでした。
これはまずいと思い、急いでほかのスタッフの方と止めに入りました。
男性は顔を真っ赤にして怒っており、女の子は半泣き状態でした。
後から話を聞いてみたところ、女の子が声をかけた途端に怒鳴ったようです。
その結果ふれあいの時間は10分で終了し、大学生たちもどこか嫌そうな感じで帰っていきました。
その男性は最近ホームに来たばかりだったので、馴染めなかったのかもしれません。
大学生たちと介護ホームの間で隔たりが出来てしまったように感じました。
最初の騒動の後その男性に注意を払っておくべきだったと反省しています。
こういう事が二度と起きないよう、これから仕事をしていきたいと思います。
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