義父の介護で苦労を知る
私は、40代の主婦で結婚して20年ほど経ちます。
子供も2人いて、平凡な家庭生活をマンションで送っていました。
しかし、10年前から両親が住む実家へ移り住みます。
実家には、主人のお父さんがいてお母さんはいません。
私も、家計を助けるために近くのパート工場で働き始めます。
そんなある日、70歳のおじいさんが家で倒れました。
私が外出から帰ってきた時、おじいさんが居間で意識をなくしていました。
救急車を呼び、数キロ離れた病院へ運ばれます。
検査の結果、医師から伝えられた病名は「脳梗塞」です。
入院は、約半年ほどする事になります。
ある程度、大病を覚悟していた私も不安が一気に過ります。
お金、介護など、その日夫と家族会議をしたものです。
その後、私と夫は、交代で病院通いを行いますが、私は、自転車で片道40分かけて病院へ行く事に。
パートと病院通いは、大変でおじいさんを恨む事もありました。
また、日曜日になると、おじいさんの親戚、友人などもお見舞いに来ます。
挨拶やお礼など、話すだけでもしんどく疲れたものです。
おじいさんは、半年後、病院から退院をしますが、脳梗塞にかかった費用は、かなり高額でした。
私夫婦の貯金と、おじいさんの貯金で何とかなりました。
家に戻ったおじいさんは、普通に歩けずちょぼちょぼ歩きの状態です。
夜は、風呂に入れるのが私の仕事で服などを脱がして上げます。
「おじいさんの世話、いつまで続くのだろうか?」と、私は、気が重くなり先行きも不安です。
友人からのアドバイスで、気持ちが楽になる
脳梗塞発症から2年ほど、経った頃、おじいさんは夜「オシッコをしたい」と、私を起こします。
深夜に起こされる私は、少しずつおじいさんのワガママに嫌気がさしてきました。
また、ある日、私は外出から帰ってきた時、衝撃の出来事を目にします。
玄関を開けると、近くにトイレがありますが、トイレの前に、「大便」がしてあって驚きます。
「ギャッー」私は、思わず声を上げて叫んでしまいました。
大便の横には、おじいさんのパンツとズボンが置いてあります。
部屋に行くと、おじいさんは下半身を露出していて
「漏らしてしまったんだ」と、平気な顔で言ってきました。
しかし、私は、漏らした事より「ボケが始まったかも?」と、今後のおじいさんにさらに不安になりました。
その後も、おじいさんは、数回大便を漏らす事になります。
だんだん、おじいさんを不潔や迷惑に感じてきた私。
ある日、私は、買い物帰りに友人と会いおじいさんの話をしてみました。
友人は、私に「大変だけど、世話はいつか終わりが来るはず。今は、忍耐と少し世話をする事を楽しんでみたら」と、アドバイスをしてくれました。
友人の話を聞いて、私は気持ちが軽くなり現在は、おじいさんの世話を楽しむ事にしています。
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