私が会社を辞めると決意した、酷いエピソード

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私が会社を辞めると決意した、酷いエピソード

私は、大手金融会社の営業として働いていました。
新卒で大量採用している会社でしたが、そのほとんどが女性で、たくさん入社させて、辞めるのを前提で採用しているという感じでした。
全体での同期は150人ほどいたと思います。
私は4年目で辞めたのですが、同じ班で働いていた同期は10人中4人残っていました。
残っている人数が多いね、と言われている班でした。

今回は、私がこの会社を辞めようと決意した、酷いエピソードをお話ししようと思います。

この部署は、女性ばかりで和気あいあいとしているように見えますが、営業成績の締めつけが厳しく、みんなとてもストレスが溜まっていました。
営業職員をトレーナーが、トレーナーをマネージャーが、マネージャーを部長が、それぞれ営業成績で追い詰めるのです。

まず営業職員として入社した私たちですが、頑張ったところで、昇進してトレーナーになっても何もいいことがありません。
どうせまたマネージャーに締め付けられることが、目に見えているからです。

トレーナーは、休日返上で朝から晩まで働いていて、本当に本当に大変そうでした。
みんな数字に追われて、あくせくしていて、憧れる働き方をしている上司は、周りに1人もいませんでした。
ほとんどのトレーナーは30代~40代で独身、ストレスにより生理が止まってしまっている上司もたくさん知っています。
忙しすぎて、体に不調があっても病院にすら行けないのです。

あるトレーナーは、ストレスにより、30代半ばにもかかわらず50代に見えるぐらい髪の毛は白髪だらけ、体はガリガリ、目付きはなんだか視線が合わないような感じになっていました。
とても責任感の強いタイプで、頑張り過ぎてしまったのではないかと思います。
おそらく精神も少し病んでいたのではないでしょうか。

そんなトレーナーは、ある時腹痛に襲われ、トイレに駆け込むと、そのままトイレで失神してしまいました。
マネージャーは用事があり、トレーナーを探していましたが、連絡しても繋がらないし、見あたりません。
いつもイライラしているマネージャーが更にイライラして、周りはピリピリした空気に。

「〇〇トレーナーがいないらしい。どこに行っちゃったんだろう?」みんなが心配していた時、トレーナーがトイレで発見されました。
オフィスに戻ってきたトレーナーに、マネージャーが言った一言。
「トイレで失神するなら、するって言ってから、失神して!!迷惑!」

今思うと笑い話のようにも聞こえますが、トレーナーのことを全く心配することのないマネージャーの一言。
マネージャーも、仕事で相当追い詰められていたのだと思いますが、こんな会社にいても、自分の未来はないと、絶対にやめようと決意しました。

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