姉はバツイチです。
姉の性格はとても気丈で頼り甲斐があるのですが、ちょっと強引なところがあります。マザコンやシスコン、既婚者などなど、今まで変な男が寄ってきていたので私はずっと心配していました。
ある日、結婚したいと言い出したのはオタクのストーカー!
同級生だったそのオタクは、姉のことが好きすぎてよく家の前に来て立っていました。さらに姉の誕生日には職場まで花束を持ってきたそうです。
これだけ聞いても正気の沙汰とは思えませんが、もっと頭がおかしいと思ったのが姉が「あの人と結婚してやろうかな」と言ったことでした。
なぜか聞いたら、あれだけ愛してくれる人なら、私が今後何をしても許してくれるし楽な生活が送れるだろうと言いました。
私たち家族は全力で止めたのですが、強引な姉は一度決めたことはやめない性格でした。
気持ち悪いオタクとの結婚式に出ましたが、全く祝福する気になれず、記憶から消えました。
結婚当初から姉は愚痴を言い始めました。
オタクはマザコンかつシスコンだったのです。
姉と喧嘩をすると、敷地内の実家に逃げ込み泣きます。
そして母と妹が怒鳴りにくるという流れです。
姉は自分の言うことを聞かないオタク旦那にだんだんキレ始め、家庭内別居のような状態になりました。
姉も真っ直ぐな性格な故、一度ムカついたら一言も話そうとしませんでした。
そして旦那が風邪をひいて寝込んだ時、「こんな気持ち悪いやつの面倒なんてみれるか!」と、離婚することを決めたのです。
まだ幼い子どももいたのですが、子どもが旦那と似ていること、シングルマザーになったらお金がなくて育てられないことを理由に、相手に渡すことにしました。
ある夜、離婚について話し合ったのですが、今までの鬱憤があったのか、姉は袋叩きに遭いました。
旦那、父母、妹に怒号を浴びせられたのです。
そしてなぜか姉の家の寝室に仕掛けられていたボイスレコーダーによって、姉がどれだけ電話で悪口を話しているかバレていたのです。
今まで買った家具や服、病院代、全て金を返せと難癖をつけてきて離婚が成立した後も、3年間毎日、実家に金よこせの電話がかかってきました。
なんのためなのか、しょっちゅううちの前に車で偵察しにきていました。
火でもつけられるんじゃないかと気が気じゃなかったです。
この経験から私にとって離婚は怖すぎる選択肢となりました。
家族がやめた方がいいとアドバイスをくれる場合は、ちゃんと考えなければならないし、結婚は覚悟が必要だと考えさせられました。