娘の嘘で。

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娘の嘘で。

私の家族は女系だ。三人姉妹。今回は長女の嘘のお話。
女ばかりだからって訳ではないが、私の家族はお菓子の消費量がおかしい。特にチョコレートやプリン、クリーム系のものなら全般。三姉妹で歳が近い次女、三女はいつもお菓子の取り合いをしている。いつもしょうもないなと思いながら眺めていると、たまに長女がなだめてくれる。理想的なお姉ちゃん像。それもそうだ次女と長女は7つ離れている。今回はその一番上のお姉ちゃんの嘘から嘘の無限ループの話。

ある日、ママ友からもらったシュークリーム(有名なサンタクロースみたいなおじいさんの)をみんなで食べようとしたら明らかに少ない。箱の中身に変なスペースがある。
ん?と思いながら娘達に聞いてみた。すると誰も食べていないし、シュークリームの存在すら知らなかったという。確かに箱を止めてあるシールも綺麗だし、勘違いかもしれないと思い、みんなで食べた。

それから別の日、次女がお友達とお買い物に行きたいと言う。その時にお年玉で買い物したいからそれが必要だと。お年玉を管理してあった引き出しを開けてみると、祖父、祖母、夫からもらったお年玉がある。
あるのだが、ランダムに数が減っている。祖父のポチ袋は赤い初日の出のポチ袋。祖母は子供達が好きなキャラクターが描いてあるポチ袋。夫のは色気もないポチ袋。
まずは祖父からもらったポチ袋を確認すると三女のものがない。続いて祖母のを確認すると長女の分がない。最後は夫。次女の分が見当たらない。うん、いるね、うちには間違いなく泥棒がいる。そう確信した私は三姉妹、夫を含めて家族会議という犯人探しを始めた。

最初はたわいのない話から始まり、徐々に核心に迫れるように誘導。メーンのお年玉の話に流れた。おやおや、1人がソワソワしている。やたらと話す。お年玉の話から逸らしたい熱意が伝わってくるくらい。それでも私はお年玉をみんなの前に並べて確認してもらった。三姉妹とも怒っていた。夫はもう飽き始めている。まぁ元々犯人からは除外されているから仕方ないんだけど。
怒っていた娘達をみると明らかに一人だけ怒り方が違う。次女、三女は誰だ誰だと犯人探し。長女に関しては、最初は誰だといいながら最後には話をすり替え出してきている。目も泳ぎっぱなし。うん、貴方だね、犯人。そこで私はもう一度確認をした。よくあるやつだ。今正直に言えば許してやると。でも誰も言ってこない。いやいやわかってるよ!ママ馬鹿じゃないからね‼
でも言ってこない。話をすり替えてきている長女に間違いはないが、証拠がないからこれ以上の家族会議はやめることにした。

また別の日、三姉妹の部屋を掃除しているときのお話。棚と壁の隙間にやたらとゴミが入っている。そこはゴミ箱かよと思いながら掃除をしていると、あれ?あれれ?
このポチ袋見たことあるな、あれ?この紙って有名シュークリームのやつだ。出てきました、証拠です。しかも長女の部屋から出てきました。
今度は家族会議ではなく長女と2人で話すことにした。まぁそこからは家族として聞いても恥ずかしくなるような嘘の連続。ごめんなさい、恥ずかしくて書けません。ただ一つ嘘をあげるとしたら、ポチ袋のお金は取っていないそうです。そのお金は募金しなきゃいけないお金だったそうです。夢で見たと真顔で言っています。まぁそこからの嘘の無限ループは最後には夫の雷で終わりましたけど。
自分の娘ながら悲しくなったお話でした。

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