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私がまだ10代の頃、うちの実家で可愛い小型犬(プードル)を飼っていました。
彼女が我が家に来てから、私たち家族は彼女にメロメロになりました。
私は小さい時からずっと親に犬を飼いたいとお願いしていましたので、この愛犬がうちに来た時には本当に嬉しくてたまりませんでした。
しかも彼女は見た目が可愛かったですし、プードル犬なのでお利口さんで色んな芸(お手、お座りなど)もすぐに覚えました。
私はこの愛犬と一緒に寝ていましたし、散歩に連れて行ったり、お風呂にも私が定期的に入れていました。
それだけ愛犬のことが大好きだったのです。
私だけでなく、両親も弟たちもみんな愛犬の事が大好きで、とても大切な家族の一員でした。
そんな愛犬がまだ8歳くらいの頃、衝撃的なことが起こってしまいました。
愛犬はいつも私たち家族の誰かが外出する際には、玄関まで見送りというか「行かないでー」という風に鳴いていました。
ある日の午後、母親が買い物に行こうとした際にも愛犬は、玄関まで母を見送りに来ていたのですが、母親が玄関のドアを開けた途端、愛犬がすごい勢いで玄関の外に出て行ったのです。
そして愛犬は「キャイーン」とものすごい声で鳴いたので、私たちはすごくびっくりして、慌てて玄関まで行きました。
するとそこには痛みで苦しんでいる愛犬の姿がありました。
私たちはショックを受けて、母親に何が起こったのか聞いてみると、母親は私たちに「ヘビが玄関の外に居て、愛犬が出ていたので愛犬を噛んだ」と言ったのです。
その話を聞いて、私はとても恐ろしくなりました。
そして愛犬を見ると、ヘビに噛まれたのは目の上の部分で血が出ていました。
私はそれを見て、とてもショックでした。
そして愛犬は痛みで苦しんで、泣き続けました。
このままでは愛犬が危ないと思って、私と母親は近くにある動物病院に愛犬を連れて行きました。
でもその動物病院の獣医さんは、愛犬の傷口を消毒して何かの薬を塗ってくれただけでした。
その動物病院に愛犬を連れて行ったのは大きな、しくじりでした。
愛犬はその動物病院に行った後も苦しみ続けて、ずっと泣き続けました。
私はそんな愛犬の苦しむ姿を見るのが耐えられなくなって、母親に相談して、遠くの大きな街にある動物病院に愛犬を連れて行くことにしました。
母親が車を運転して、私が愛犬を抱きかかえてその動物病院に向かっていたのですが、その車の中で愛犬は更に大きな声で鳴き続けましたので、私も一緒に大声で泣き叫びました。
そして大きな動物病院に到着する直前に、愛犬が急に大人しくなってしまいました。
私の腕の中で息を引き取ってしまったのです。
でも私と母親は諦めきれずに、愛犬を連れて行くつもりだった大きな動物病院に愛犬を連れて行きました。
そしてやっぱり愛犬が亡くなってしまって、治療が出来ないことを確認したのですが、そこの獣医さんに衝撃的なことを言われてショックでした。
その獣医さんは「ヘビに噛まれてすぐにここの動物病院に連れて来ていれば、愛犬の血を抜き取ったり輸血をすることによって愛犬の命は助かったはず」と言ったのです。
それを聞いた私と母親は本当に、大きなしくじりを犯してしまったと後悔しました。
そして愛犬に本当に申し訳なかったです。
あのしくじりは二度と忘れることが出来ません。
この経験をした後に私は犬を何匹か飼ってきましたが、必ず腕が良くて評判の良い獣医さんに診てもらうようにしています。
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