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仕事の関係で知り合った男性K、見た目も歳のわりに若々しく、気遣い上手で、恋人のいなかった私はすぐKのことを好きになりました。
お互い職場に知られると何かと厄介なので、密かに何度かデートを重ね、付き合いました。
彼はデートプランを立てるのも上手で、一緒にいて退屈する日はありませんでした。
「少しでも長く一緒にいたいから」と車で送ってくれ、また私に「他の男とデートしないでね」と心配性なところも可愛いと思っていました。
そうして体の関係も持ち始めた頃…勤め先の上司からポロッと衝撃的な言葉を聞きました。
「〇〇社のK君、奥さん妊娠中なんでしょ?仕事も今すごく忙しいのに大変だねぇ。」
確かに、Kは私に「彼女はいない」と言っていました。
でもまさか妊娠している奥様がいるなんて…私は知らない間に自分が不倫をしていたという事実にショックを受けました。
私の両親は父の不倫が原因で離婚したと話した時、Kはいったい何を考えていたのか。
何より平日は夜遅くまで仕事、土曜日曜は必ず私と過ごしていたので、ほとんど妊婦の奥様を家に放ったらかしにしていたことになります。
最低すぎます。
そして知らなかったにしても、私も同罪です。
罪悪感と裏切られた絶望感で頭がいっぱいで、しばらく立ち直れませんでした。
しかし悲しみや後悔は、次第に浮気野郎であるKへの怒りに変わって行きました。
そしてちょうどその週末、久々のデートの約束をしていたので、私は早速Kを駅近のラブホテルに誘いました。
ニヤニヤしているKは勘違いしていたみたいですが、私は溜め込んだ怒りを大声で出すためにその場所を選んだまで。
部屋に入り、先にシャワーを意気揚々と浴びて出てきたKに、私は真実を問い詰めました。
全てがバレてしまったKはあたふたしながら「それでも君が好きだ」「妻とは子供を作るためにシたけど、君とは愛し合っている」などと意味のわからないことを言っていました。
でも何の弁明にもなりません。
私は今まで掛かったであろうデート費用、万札を何枚かをKに叩きつけ「これで奥さんににうまいものを食わせろ!お腹の子供の栄養になるものをな!!」と言い残し、引き止めるKを残しその場を立ち去りました。
お金で全てが解決したとは思っていませんが、それが私に出来るせめてもの償いでした。
その後、仕事上顔を合わせることはありますが、Kの顔を見るたびに「浮気クソ男」という文字が頭から離れません。
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