今となっては、笑って話せるようなことですが、私自身の過去を振り返ってみると、極度の貧乏体験があります。
それは、私が大学生の頃に付き合っていた彼氏が原因であることは間違いありません。
問題の彼氏とは、アルバイト先で知り合って意気投合して付き合うことになりました。
とにかく、優しい性格の持ち主であり、むしろ私の方から猛アタックしたような感じです。
ところが、交際をスタートした当時から薄々はわかっていましたが、その彼氏が本当にお金にだらしがない人だったのです。
付き合い始めてから数カ月目には彼氏の方から「同棲したい」と言われたため、彼氏を私が借りていたアパートに招き入れることにしました。
後々わかったことですが、当時彼氏もアパート住まいをしていましたが、その家賃が支払えずに大家さんから督促を受けていたようです。
そこで、私のアパートに転がり込んできました。
更に彼氏のダメダメぶりは加速していきます。
完全にアパートを引き払って、同棲生活が始まることに。
そればかりか、アルバイトを辞めて無職状態。
完璧に私の収入をあてにしたのです。
私が男と同棲していることは、もちろん、親には内緒のため、私はバレないように努めていました。
そんなことが親にバレたら、仕送りを打ち切られることは間違いありませんでした。
私の両親も決して裕福な方ではなく、苦労しながら私への仕送りを捻出してくれていました。
アルバイトを辞めた彼氏に対しては、「早く働いて家を出ていって」と毎日のように言っていましたが、一向に彼氏は働こうとしません。
そればかりか、私にお金を無心するようになります。
私は泣く泣く毎回数千円ずつ彼にお金を渡していました。
すると、彼はそのお金を原資にしてパチンコや競馬などのギャンブルをしていたようです。
私は徐々に貧乏になっていきました。
アルバイトの時間を大幅に増やすことになり、夜間も別の居酒屋でのアルバイトにも従事するようになりました。
居酒屋を選択したのは、賄い飯を食べることができるからです。
彼氏にどんどん貢いでしまった私の貯金は底をつくようになり、家賃を払うのがやっとの状態にまでなってしまったのです。
それでもなお、彼氏は働こうともしません。
そしてついには、仕送りとアルバイト代では足りずに、ご飯もまともに食べられない状態に陥りました。
彼はお腹が空くと実家に食べに行くようですが、私は居酒屋で食べることができる賄い飯の一食だけで過ごす日々が続きました。