私の母は、何でも人のせいにする、とんでもなくずるい女でした。
思えば、そのずるさは私が幼い頃から感じていたものです。
小さい頃、買い物などをしているときに物を落としたりした場合、子どもである私がしたことになったりと、なんで?と思うことがあったのですが、それは大きくなるうちにエスカレートしていきます。
貧乏でものが買えない生活をしていて、給食費を払えないときには「払ってるのに先生が間違っている」と言い張り、私は恥じをかきました。
さらに新しい服などを買って欲しいとお願いしたときもお金がないというのではなく、「ばあちゃんに買うなって止められる」「無駄遣いしたって怒られる」とすべて人のせいにしていたので、以前は祖母のことが嫌いでした。
しかし、それもずるい母の作戦で、自分は嫌われたくないので人のせいにするずるい性格だったのです。
驚いたのは、母が町内の班長となり、町内会費を集めてそのお金を紛失(たぶん使い込んだ)ときに「娘が間違って捨てたみたいで」とまたしても人のせいにしていたのです。
母からは子どもがしたって言った方が許してもらえるから、黙っていなさいと言われ、「本当は~ちゃんのママが来たときになくなったけど、言ったらかわいそうでしょ?」と言われる始末。
そのせいで、私は誰が敵なのか味方なのか分からなくなってしまったのです。
そのずるい母の言動はエスカレートし、高校進学の話においても「先生は働くべきだって言ってたよ」とかしょうもない嘘までつく始末。
ずるい女はその後も「お姉ちゃんがお金貸してって言われて貸したらお金がなくなった」「ばあちゃんが具合が悪いけどお金がないから病院行けない、どうしよう」などと私が働き始めると、そんな嘘をついて私からお金を巻き上げようとしてきたのです。
しかし、病院に行く形跡はありません。
じいちゃんの病院代や泥棒が入ったというような嘘をついて、絶対に自分が働かないからお金がないということや、無駄遣いしているからお金がないことを認めずに、誰かのせいにしてさも自分も被害者のような顔をして、私にお金をたかるずるい人だったのです。
最終的に縁を切りましたが、その縁切りのきっかけは「近所の人がいつまでも一人暮らししないって噂してる」「ここに帰ってきたらいやな思いするよ」と刷り込まれたことです。
このとき、そんな周囲の冷たい目なんてないことは分かっていました。
当時町営住宅に住んでいたので、私が働いたせいで家賃が高くなったことを知っていたからです。
きっと家賃を節約して追い出すために、近所の人のせいにしたのでしょう。
私は自分は悪者になりたくない、嫌われたくないと人のせいにしてきた母には直接言いませんでしたが、本当に大嫌いでした。
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