出産後の人生 

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出産後の人生 

私は29歳で5歳年上の会社員の夫と結婚して、30歳で第一子と32歳で第二子の出産を経験しました。
そして、私の出産後の人生は、私が予想していたよりも大変ハードなものでした。
当時はまだ、夫の実家の二階で、夫の御両親と同居しており、子供を通して、義父母との繋がりは強くなりました。しかし、やはりプライベートと言うものが完全になくなり、朝から晩まで子供や夫の世話をして、昼間は子供達を義父母に見てもらったりもしましたが、どうしても気を使ってしまい疲れが溜まっていきました。

そんなある日のこと、階段を上り下りしていると、少し膝に痛みを感じました。
それでもその時はまだ我慢できたので、そのまま放置していました。
でも暫くすると完全に膝の痛みが消えなくなり、段々歩けなくなってしまいました。
それで夫に付き添ってもらい病院で診察してもらいました。
結果は膝に炎症が起きているとのことでした。
出産してカルシウムや栄養が不足しがちになり、また子供達をおんぶしたり抱っこしたりして、その世話をする中で膝に疲労が溜まり炎症が起きたと言う診断でした。

その後は、膝の筋力を鍛えるように指導があり、リハビリが始まりました。
このリハビリには、長男を連れていき、一緒に受けていました。
すると周りのリハビリをしているお年寄りから声を掛けられて、我が子は一躍リハビリセンターのスターになり、暫くは通院も楽しくなりました。
これで少しはストレス発散になりましたが、肝心の病状が良くならず、逆に悪化していきました。
本当にこのまま歩けなくなるのでは無いかと真剣に心配になりました。
それで病院を変えてみたりもしました。
しかし、私の住む地方の病院では、どこも対処方法が変わらず、病状が改善することはありませんでした。

もうその頃は、死にたいとさえ思いましたが、まだ赤ちゃん子供達を置いて死ぬ訳にも行かず、毎日毎日、悩んでいました。
そんなことをしながら悩み続けて、段々階段も上がれなくなり、1階で過ごす様になり半年ほど時間が経ちました。
私同様に困っていた夫が、一度、東京の大学病院で精密検査を受けようと提案してくれ、東京までマイカーで通院することになりました。

そこで私は初めて知ったのです。
自分は生まれつき膝の変形があり、出産後に太ったことで、その変形がさらに変形して膝に痛みを加えていたのでした。
確かに子供の頃から直ぐに膝が痛くなるので、歩くことや走ることが苦手でした。
それを検査結果から理論的に解説してくれたのです。
さすが東京の大学病院は違うと感動したのを覚えています。
その後、1週間ほど入院後、新幹線で1年程度は通院もしました。
そして、何とか変形が治り痛みは消えました。

その後、夫の実家の隣に、膝に負担の少ない緩やかな階段とバリアフリーの新居を建てました。
私の体調も良くなって、パートに出れるようになりました。
子供達も幼稚園、小学校、中学校と通い、そして現在は高校生です。
あの時、あのまま無駄に地元病院での診療やリハビリをしていたら一体どうなっていたのかと思うと、ぞっとします。

私は東京医科歯科大学で適切な診察と診療と手術を受けて、生まれ変わりました。
ここまで一緒に治療の、協力をしてくれた夫や子供達や両親にも感謝しています。
本当に人生って、諦めちゃダメですね。
きっと諦めずに生き抜く皆様にも良い運がありますことを心よりお祈りしています。
最後まで読んで下さり有難うございました。

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