これは、自主退社せざるを得ないほどのしくじりです。
同僚のAさんは、会社へ就職して3年ほどが経っていたころで、
恐らく気も抜け始めてしまっていたのでしょう。
最初のうちはかなり気を張っていた業務も
慣れと共に流れ作業的になり、ミスを連発し始めた頃です。
運送会社の送り状への納品日を間違え、届くはずのものが届かないというクレーム。
納品書に書かれた金額が桁違いになっていたミス。
全く中身が違うものを客先へ届けてしまったミス
(これは恐らく送り状の会社を全然違う名前で印字したためだと思われます)
商品的にも生ものを扱っていたため、納品日を間違えたり、客先を間違えてしまうと、そのもの自体がダメになってしまうケースもあるため、客自体もかなりシビアになっていました。
当然その代償をさせられる自社も客先への対応等に加え金額的にも痛手を受けます。
しかしたまたま彼女の上司に当たる人はおおらかで、
「まぁ、そんなに気にしなくて大丈夫だよ。問題ない」と毎回励ましていました。
しかし、同僚の少し先輩の女性からは、かなりこっぴどく叱られていました。
最終的には業務の進め方のレクチャーまでされ、間違えの無いようにこの順番で進めてとまで言われ、
更には、彼女の処理したものを、全て見返してチェックをされるという始末。
まぁ、彼女がいい加減な気持ちで業務をしていたのがいけないのですが、
それはそれで、かなりストレスが溜まっていたのでしょう。
ただ、その先輩は社内でも有名な方だったらしく、他の同僚からは気にしなくて大丈夫だよと、励ましてもらっていました。
ですが、本当に先輩を思いきり怒らせてしまった事件が起きたのです。
それは、出荷先の荷物に添付するはずの書類を間違えてしまい
客先からのクレームが入った時の事でした。
その客先は元々かなり細かい客で
添付書類も多く、がさがさと封筒へ入れているときだったのでしょう。
思いきり別の客へ添付するはずの納品書を入れてしまったのです。
連絡を受けた彼女はさすがに慌てて電話口で平謝り。
もうこの時点でかなり仕事的にはまずい状態だったのですが、
それでも何とか彼女の誠意が伝わったのか、その間違えて送ったものは廃棄処理をしてくれるということで、丸く収まりました。
このことは当然上司に伝わりさすがにお咎めを受けました。
一緒に聞いていた先輩からは、かなりの嫌味を言われ、ストレスもためていったのだと思います。
そして、ここからの行動がまずかった。
そのストレスを同僚のメールへと送信したのです。
客先への文句、先輩の文句、その他会社への不満等々。
しかしその送信先が、『返信』という形で打ったせいで、全く違うところへ、それもその嫌味を言われていた先輩と、クレームが入った客先へ送信してしまったのです。
もうここからは大変。
先輩からのお小言だけで終わればいいのですが、客先からも更なるクレーム。
その客先担当の営業からもお叱りの嵐。
いたたまれなくなった彼女は、早々にその会社を退社いたしました。
皆さんもメールの送信先には十分に気を付けてくださいね。
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