私が留学していたときのこと。通っていた語学学校にはフランス人、スイス人、ドイツ人、イタリア人、スロバキア人などさまざまな国籍の方がいました。そのどの国の出身の人もそれぞれ特徴があって面白いこと。私はあまり海外の情報や文化、風習など詳しくないので、彼らと接するたびに驚いていました。
まずはドイツフランス人の方。彼女は23歳くらいのとても可愛いらしい女の子です。同じクラスになって、ドイツ人だけどフランス語も話せると言うことで、まず驚きました。ヨーロッパのような陸続きの国では珍しくはないのかもしれませんが、何ヶ国語も話すことができる時点で、すごいと思います。
またドイツフランスというのには、当然、歴史的な背景があります。植民地化されたり支配されたり占領されたりの歴史があるからこそ、言葉が喋れたり、文化が似ていたり混ざったりしているようです。日本では、近くでいうと中国でしょうか。漢字も使いますし。ですが、中国語が喋れるわけではないので、また違う感じの関係性だと思います。
その他にも、16歳で留学していた男によると、すでに高校は卒業したとのことでした。16歳というと、日本ではまだ高校1年の年齢ですが、海外では普通に飛び級や、ホームスクーリングで学んでいたという子もざらにいました。仲良くなった韓国人の子も、韓国ではホームスクーリングをしていたそうです。そして、日本のドラマが好きで、日本に留学していたこともあったそうで、日本語がネイティブなみにペラペラでした。驚いたのは、日本語を理解することができる韓国の方が非常に多いことです。そして、日本語を勉強する背景にはやはり文化的な側面が大きいこと。好きなアニメがある、アイドルがいる、ドラマがあるなど。文化の力は、こんなにも国境を超えて、広く人気なのだな、ということを知りました。
また、外国人の方からは、ひなまつりって何?とか、お正月に食べるおせちについての質問もされました。日本にたくさんあるお寺や神社について、あなたは何か宗教に入ってるの?とも。私は無宗教ですが、神社は好きだと答えました。きっと外国人からすれば、日本人も相当変わった人種なのです。またスイス人の男の子が、授業中、タッパーにカットした人参をそのまま入れて、生のまま、授業中にポリポリ食べ出したことも驚きでした。スイスの方は、生の野菜スティックのようにスライスされたニンジンをおやつで食べるんだなと驚きでした。