断捨離とかたまに聞くけど、私には絶対無理と思っていました。
とにかく、洋服、食器 本、持ち物はとても多い方です。
ただ子どもたちが出て行ってからは子ども部屋に詰め込めるようになったもんだから、さらに断捨離みたいなことからは遠のきました。
無料で使える収納スペースが充分あるわけですから、そこにお蔵入りしてしまえば溢れんばかりの物によるストレスから開放されることが出来ます。
リビングやキッチン、寝室など生活スペースには物は少なくなっていますが、実は全然物から開放されているわけじゃなくて、「あの子ども部屋に詰め込まれた物たちの将来への不安」と隣り合わせていたのでした。
・断捨離の動機
ところが、ある出来事を通して私は変わりました。
絶対に断捨離を実行しなければと動かされたのです。
2歳年上の姉が突然余命宣告をされたのです。
末期がんで入院して病状はみるみる悪化して行きました。
姉が気がかりだったのは家に残してきた自分の持ち物のことでした。
私と同じく2人の子どもがいて旦那はまだまだ元気です。
それでも、子どもたちは2人とも男だし旦那は自分の身の回りも整理できないタイプだから処分は頼めないし「困った」という状況に陥っていて私が引き受けることになりました。
食器や服は欲しいのがあったら持って行ってと言われたけど、姉の方が少し太目なので私にフィットするのはあまりなくて、娘ならサイズは合うかなというのがあっていくつか持ち帰りました。
食器はアレもコレも欲しくなり段ボールに2つ位になってしまいました。
娘に持ち帰った服を見せましたがいらないと言われて結局段ボール1つ位うちにとりあえず持ち帰ることになり、計3つの段ボールが子ども部屋に新たに運び込まれました。
・子供部屋でスッキリ感を味わってみたい
子ども部屋に積み上げられた自分の持ち物と3つの段ボールを前にして、姉の家の部屋がオーバーラップしてきました。
姉の持ち物の処分は全然大変じゃありませんでした。
姉が全ていらないというからただ段ボールに詰め込んで積み上げてきただけです。
結構やっていて実は自分自身もスッキリした気持ちになりました。あのスッキリ感はこの部屋にはありません。
この部屋であのスッキリ感を味わってみたいと心が動きました。
選別があるので姉の部屋のように半日とかじゃとてもじゃないけど無理ですが、その日から一日段ボール箱1つと決めて整理を始め大分片付いてきた所です。
まだ姉と話すことが出来ます。「私の荷物も捨てる時一緒にトラックに乗せてもらおうかと思ってる」とか冗談を言ったりして。
姉は私がいて本当に良かったと言っているけど、私には娘くらいしかいないから娘に私物の処分なんか頼みたくないからこの機会に手をつけて本当に良かったと思っています。