新聞や缶を集めてしのいだ貧乏時代

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新聞や缶を集めてしのいだ貧乏時代

支払期間にキッチリと支払をすることが出来た経験がない。

以前の私はそんな貧乏な生活を送っていました。

支払日などが近づくと怯える生活。

支払日に言い訳のために電話をかけまくる生活。

私にはそんな毎日が普通でした。

しかし、そんな時に滞納期限が迫られてしまい、どうしても支払をしなくてはならい状態に陥りました。

そのときの私は介護の仕事をしていて、入居者の食事を分ける際に余った料理でしのいでいたので、今よりも体重が15キロほど痩せていました。

節約するものは節約する生活。

売れるものは売ってしまい、家には物がほとんどない状態。

貧乏以外の何ものでもないなかで、家賃はすでに1ヶ月滞納しており、携帯電話料金などの支払期限も迫り支払わないと携帯は止まるというような状態に陥ったのです。

もう売るものはない。

短期のバイトなども見つからないなか、私は新聞や缶を集めている人を見て、これは売れるのか?と思いました。

自宅のポストに勝手に入れられる広告などは集めてごみの日に出すようにしていたのですが、手元にある広告がいくらになるだろうと思ったので、調べて持っていくことに。すると、少ないながらもお金になったのです。

私はもう新聞などを集めるしかないと思い、職場の新聞や缶を、友だちが学校の先生で工作に使う、ペットショップで働いているから、引越しのためなどそれらしいことを言い、大量に缶や新聞が欲しいとお願いすると、みんなが持ってきてくれたのです。

しかも、中には上手く伝わっておらずに本なども持ってきてくれる人がいて、古本屋に持って行き、お金にすることが出来、何とか一回分の支払をすることが出来たのです。

毎日新聞などを持って帰るのは大変でしたし、缶などは汚れているものもあったので泣きそうになることもありましたが、それでも私は生きていくために必死だったのです。

しばらくは新聞と缶を集めて売りに行く生活。

業者の人や町で缶などを集めている人のなかで私は明らかに浮いていて、初めはとても恥ずかしくてこんなことをしなくてはならないのかと思いましたが、自分は貧乏なんだから仕方ないと割りきることでその恥も捨てることができました。

今も貧乏生活を送っていますが、職場などからもらってくることはやめました。

しかし、広告などはついつい集めてしまいまとめて売りに行くこともあります。

おかげで支払に困ることもなくなりました。

これも缶や新聞が私を救ってくれたと思っています。

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