ズルズルと離れられなくなり情けない

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ズルズルと離れられなくなり情けない

ダメな男に引っ掛かるような女っていうのは自分を持っていない情けない女だなと見下していた傾向にあります。しかし、自分がその情けない女になるとは、夢にも思いませんでした。

当時付き合っていた男は、お酒にだらしない人でした。好きという気持ちよりも、寂しさを埋めてくれるような相手というような思いから付き合ってしまい、いつでも別れてもいいと思っていたのですが、情熱的にアプローチされる姿に、自分が特別な存在にも思えたのです。

そのため、ズルズルと付き合ってしまっていたのです。私は一人暮らしをしていたので、彼は度々遊びにきていました。最初は泊まってそのまま仕事にでかけていたのですが、酒癖の悪い彼はだんだんと私が仕事にでかけても、まだ寝ていることがおおくなり、自然と合鍵を渡してしまうようになったのです。

そのうち、仕事にもいかなくなってしまい、家にこもりきり、「お酒一緒に飲もう」と言われて私の運転でお酒を買いにいき、「あとで返す」と言われながらズルズルとお酒代も払ってあげることになり、このとき、今思うとヒモのような存在にもなっていました。

帰宅するとお酒の缶が山盛りで、お酒の匂いが充満しているなかでいびきをかいて寝ている状態。いらっとして片付けて、怒るものの酔っているので手をつけられないくらいに暴れてしまうのです。

私が我慢していたらいいのかという思いと、これ以上あまりうるさく言わないでおこうと思っていたのですが、出ていって欲しい、でも出て行かれたら一人になるというような複雑な思いになっていたのです。

仕事もやめてしまい、完全にヒモ状態の彼。お酒代などで私のお財布の中身も寂しくなっていき、このままではだめだと思っていたものの、なかなか別れることが出来なかったのです。

ある日、私が会社の飲み会で遅くなったとき、相変わらず飲んで寝ていた彼が起き上がり、浮気していたのだろうと殴りかかってきたのです。夜中に大騒ぎし、わたしも殺されると思っていたとき、近所の人が警察を呼んだようで、私はすでにボロボロだったので有無を言わさず彼を連行。その夜、明け方まで警察に事情を聞かれました。

これで、ようやく私がヒモ暴力男を野放しにしていた情けない女だったことに気がつき、別れを決意。彼には接近しないように言ってもらい、私は引っ越しをよぎなくされ、カードローンを使って引っ越しをして縁を切りました。

警察沙汰になってまでしか別れられなかったこと、ヒモになっていることを気がつけなかったことに情けない女だなと思ってしまいます。

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