子供を連れて離婚をするということ

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子供を連れて離婚をするということ

現代では離婚をするという事自体は珍しい事ではありません。
しかし、珍しいことではないだけであって、苦労されている方がほとんどだと思います。これは自分の母の話ですが、私自身が大人になり結婚したことで、ますます離婚というものは相当な体力、精神力を使うものだと改めて思いました。

母は35歳から年子で3人子供を産みました。最初の子供が私、1つ下に妹、2つ下に弟がいます。私が3歳のときに母は離婚しました。
離婚の理由は、父と母は飲食店を経営していたのですが、父がアルバイトの従業員と浮気をして夫婦仲が悪くなっていったようです。それに加え父は酒癖が悪く、酒を飲むといつも母に暴力をふるっていました。

別れようと決心した母は、ある日突然実行に移します。
荷物をまとめて、幼い3人の子供を抱え家を出たのです。
しばらくは親戚の家に世話になったと言います。父は激怒しましたが、母は離婚届を送り、それ以来父には一切会っていません。それくらい母は限界だったのだろうと思います。

しかし、ここで問題がおきます。
母は家を出られて、離婚もできて良かったかもしれません。
大嫌いな夫の顔を二度と見ず、話す事もなく。でもそれで終わりにしてしまったが故に、養育費などの話も全く無く、これからは自分で全てなんとかしていかなくてはならなくなりました。
幼ない子を3人も抱えて。

夜はスナックで働き、昼は事務職につき働き始めましたが、まだ幼い子供達は、頻繁に熱を出したりして体調を崩します。しかも3人きょうだいなので1人が体調崩すと、それが他のきょうだいに移り回復までに相当な時間がかかるのです。それが頻繁に続くと、会社から白い目で見られ続けて、最終的にはクビになってしまいます。母は何度もこれを繰り返しました。

夜のスナックはとても大切な収入源になりました。
しかし、夜出かけて行くということは、子供達は誰に見てもらうのでしょうか。
母は、友達や親戚に頼んでいましたが、
時には子供だけ留守番の日もありました。やむを得なかったと母は言っています。
それでも子供は成長し、体調を崩す事も少なくなり、多少安定して母も働けるようになりました。
しかし夜のスナックは続けていました。
昼の稼ぎだけでは3人の子供は到底養う事が出来ないので。

そのうち母は体調を崩して入院してしまいました。
退院しても母は昼も夜も働きます。
学校行事にも積極的に参加していました。
とてもパワフルだと思います。
自分には出来ません。
子供たちは無事成長して成人を迎えることができましたが今だから思うことがあります。私たちきょうだいはいつも母のことが心配でした。毎日働きづめで体を崩す事。自分の家庭の経済状況のこと。幼くてもわかるのです。
母は、離婚をする時にきちんと父と話し合い、せめて養育費を受けて欲しかった。そうしたら、母自身ももう少し楽に生きる事ができたし、子供である私たちも安心できたのです。母自身もそこだけは後悔しています。これから離婚を考えている人は、ぜひこの体験を読んで、色々と考えてみて欲しいです。

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