50代半ばでシングルの女性です。仕事を優先していたため、30代は出会いに恵まれませんでした。
出会いは実際にはあったのかもしれませんが、自分の中で恋愛感情を封印していて、恋愛に発展しませんでした。
しかし、大学時代の友人が次々と出会いを経て結婚することになり、その式に呼ばれることが増えるにつれて、平気ではいられなくなりました。
友人の中には、かなりはっきりと「私が先に旦那をゲットしたのよ」という顔をする人もいたためです。
封印していた恋愛感情を育んでもいいかなと思い出したのが39歳の時でした。私は童顔なので、39歳でも30代前半の服が不釣り合いではありませんでした。
肌は同性の友人から嫉妬されることもあるほど、ツルすべでした。そのため、39という実年齢よりも6~7歳は若く見られるのが常でした。
若々しい感じの服装を心がけるようにし、コンパにも積極的に顔出しするようになりました。40歳になる直前に出会いがありました。
彼との相性は良く、顔見知りになって3ヶ月で告白され、交際を始めました。デート中に気詰まりな思いをすることは無く、20代の男女のように、気軽にデートを楽しむことができました。
交際を始めて3ヶ月でプロポーズされました。そして、互いの両親に紹介しようという運びになりました。
しかし、両親のことが話題になって、次第に彼との間に距離が生まれて行きました。
私は、母に数回命を狙われたことがありました。まだ幼かった頃、走ってきた車に向かって突き飛ばされたり、電車が入ってくる直前にホームの端で押されたりしたことがあります。
偶然にもいつも私は助かり、実母は自分が加害したことを隠していました。そんな実母を彼に紹介するのは嫌でした。
実母の方は、彼と結婚すれば、私が実家に多くの金を入れるようになると考えて結婚に賛成しましたが、そんな実母の態度も虫酸が走って、私は彼に実母を紹介したがりませんでした。
彼のお母さんは普通の愛情を息子に注いでいる人だということが、彼の話から分かっていたので、彼のお母さんには会いたいと思いました。
しかし、彼に私の母の話を少ししたところ、彼は態度を変えるようになりました。
女性はその母親の影響を強く受けるというのが、彼のお母さんの意見でした。
実母との関係がおかしなものだった私は、息子の配偶者にはふさわしくないというのが、彼のお母さんの考えでした。
それは一理あると、私も思いました。それがきっかけで私は失恋しました。