小さい会社に勤めている夫の会社の景気が悪くなり、まずはボーナスがなくなり残業規制が掛かり給料は目に見えて減って行きました。
ちょうど子供が中学に入る時で、お金の掛かる時期だったのでどうしょうかと思うことの連続でした。
私もダブルワーカーとして、パートの掛け持ちをしていましたが夫の給料がどんどん減って行くのに教育費は掛かる悪循環で働いても余裕が全く持てませんでした。
そんな時に中学に入学した息子が、みんな塾に通っているので自分も塾で勉強していい高校に入りたいと言い出しました。
何か欲しいとか言われているわけではなかったので、ここで自分がダメだと言ってしまうとこの子の将来が閉ざされてしまうのではないかと思ってしまいました。
そこで、教育ローンを組んでお金を借りて子供を塾に通わせ始めました。
しかし、塾は思っていたよりテキスト代や試験の費用など頻繁にお金がいることがありローンの返済もしなければいけないので、その費用を支払うのも大変で、夫とお金のことで言い合いになることが頻繁に起こるようになりました。
子供には、親の喧嘩をしている姿ばかり見せる結果になり申し訳ない思いをいつも持っていました。
しかし、自分もパートで忙しくそれでもお金に余裕がないのがとても辛くストレスになっていました。
ストレスのせいで、胃が悪くなってしまうこともしばしばありました。
でも、どうしても子供に塾に通わせるのを止めろというのが嫌でただひたすらに働き、節約した生活を送っていました。
そんな生活が3年過ぎて子供が高校受験の時期になり、地元の進学校に合格出来た時には、自分は間違っていなかったと思うことが出来ました。
しかし現実は厳しく、進学校はまたいろいろな費用が掛かり働き続けなければいけませんでした。
ただ、子供が高校に入った頃にはやっと借りたお金の返済が終わりその分だけ、楽になっていました。
でもそう思ったのは、ほんの少しの間で中学の時よりも教育費が掛かり結局また余裕がなく今度は消費者金融のキャッシングからお金を借りてしまい返済に追われました。
子供が大学に入学する頃には、返済が終わり大学は子供に奨学金をもらいながら行ってもらうことにしました。
借金のおかげで、苦しい生活を送って来ましたがその反面そのおかげで子供の学費を出せたのである面は助かったと思っています。
しかし、借金のない生活が10年間もなかったので辛かったです。