人生うまくいっていないと感じて、毎日憂鬱な気持ちで過ごしていました。
信頼していた夫が浮気をしていることを知ったり、子供がいじめにあって不登校になったり、パート先ではパワハラにあったりなど。
そんな苦しい時期があり、毎日のように母に電話をして愚痴を聞いてもらっていたんです。
母とは昔から友達のような親子で、何でも話せる仲です。父のことは苦手ですが、母のことは大好きでずっと甘えてきました。
夫の転勤で地元を離れて、実家は飛行機で移動しなければいけない距離になり、すごく寂しく感じていたんですよね。
独身時代、両親と同居をしている時、友人関係や仕事の愚痴などを母に聞いてもらっていましたが、結婚してからは母と会って気軽に話を聞いてもらえなくなったんです。
当時、本当に毎日辛かったので、頻繁に母に電話をして話を聞いてもらいました。
母は嫌な顔をせず、何度も長時間電話に付き合ってくれました。そして、「大丈夫!今は辛くてもなんとかなるよ」とたくさん励ましてくれたんです。
ですが、ある日から、母が電話に出ても「ごめん、これから友達とランチに行くから」とか「明日、友達と出かけるんだ。早く起きないとだめだから寝るね」と話の途中で電話を切るようになったんです。
今までと違って素っ気ない態度になった感じがして、私は不満に思いました。私が辛いのに、母は友達と楽しくでかけたりしているんだなと。もう私のことが面倒臭くなったのかなと思いイライラしていました。
そんな感じが2ヶ月ぐらい続いたのですが、突然母と連絡がとれなくなったんです。何度も電話をかけ続けると、なんと父が電話に出ました。
私は「お母さんは?!」と驚くと、父から「お母さん、入院しているんだ」と言われたんです。
母には持病があるのですが、病気が悪化して入院しているから連絡がとれないこと、私に心配かけないように黙っていてと言われたこと、など父から聞かされてパニックになりました。
私は急いで地元に帰り、母が入院している病院へ行きました。母の顔色が意外と良かったのでものすごくホっとしましたね。「ごめんね。嘘ついて」と母が笑って言った時、涙が止まりませんでした。
「嘘つかないでよ!具合いが悪かったなら言ってほしかった」と私が言うと、「あんたが辛そうだったから、言えなかった」と言われ、また泣いてしまいました。
母に嘘をつかせたのは自分だとものすごく反省し、その後は何でも母に頼らずに自分で解決するように頑張っています。