私は以前、専門学校で講師の仕事をしていました。
それは私の過去に経験したことがある経歴を生かすことが出来る仕事でしたので、不安だったのですがチャレンジしてみようと思って働き始めました。
でも私は元々、人前で話すことが得意ではない性格です。ですから私はとても緊張しましたし、なかなか上手く授業を進めることが出来ませんでした。
そんなちょっとオドオドしている私に対して、まだ若い学生たちの中には授業中にも私の話を聞かずに、好き勝手なことをする子たちもいました。
そして意地悪なことを言ってくる子たちもいました。そんな学生たちを前に私は注意をすることも出来ず、ただ気にしないようにするしか出来ませんでした。
そんな日が続くと、私は毎日、授業をするのが嫌で嫌でたまらなくなってしまいました。
でも中には真面目に私の授業を聞いてくれる学生がいたり、私のことを慕ってくれる学生も一部いましたので、その子たちに救われて、私は一生懸命に授業に取り組む勇気をもらいました。
でもその専門学校の上司から、どんどん新しい学科も教えるように指示をされました。私もまだ持っていない資格の授業をしなければいけないことも増えていきました。
それは本当に大変なことでした。まず自分自身が理解するためにその資格の勉強をする必要がありますし、それを学生たちに理解してもらうためにさらに掘り下げて勉強して、授業の準備を進めていく必要があります。
でも専門学校での勤務中に勉強をしたり、授業の準備をすることは出来ませんから、夜遅くまで働いて家に帰った後や週末に一生懸命、勉強をしたり、授業の準備をしなければなりませんでした。
しかもその専門学校では、授業以外にも色々とする仕事があって、毎日のように残業で遅くなりました。
それはサービス残業で、残業手当は一切付きませんでしたのでバカらしかったのですが、上司や校長から学生たちのためだと言われると働くしかありませんでした。
毎日、遅くまでサービス残業をした後、自宅に帰った後には資格の勉強と授業の準備をしなければならなくて、本当に精神的に追い込まれていきました。
家事もおろそかになってしまって、旦那にも申し訳なかったですし、旦那とのケンカも増えてしまって、辛い日々を過ごしました。
そして私は講師の他にもクラスの担任の業務もやっていました。
なかには学校を休みがちだったり、遅刻ばかりする学生もいましたので、その指導もしていたのですが、その学生の中にはとても反抗的な態度を取る学生もいて、ひどい暴言を吐かれたこともあります。
それは本当にショックで辛い経験でした。そんな生活が続いていると、私の体調に異変が出始めて、とても辛くて苦しかったです。
でも講師や担任という立場から辛いと愚痴ることもなかなか出来ずに我慢し続けました。
あの時は本当に苦しくて辛くてたまりませんでした。そして数年、働いた後に私は退職しました。