バレンタイン 勇気を出して最高の思い出に

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バレンタイン 勇気を出して最高の思い出に

私が高校三年生の時のお話です。すでに東京への進学を決めていた私には、その当時めちゃくちゃ好きな人がいました。めちゃくちゃ好きすぎて、うまく話ができなくなるほどでした。

相手は真面目で優しい猫好きな人でした。その人が持っている猫のキーホルダーがかわいらしくて興味をもったのが高校3年の春だったのですが、席も近くになることができないまま、受験を迎え、私はとうとう何もできないままに卒業まであと少しというタイミングになってしまったのです。

もちろん同じクラスだから、何度かしゃべったことはあります。でも話が続かなくて、挨拶を交わす程度の中でした。地元の国立大学を受験するその人の邪魔になりたくなくて、私は「恋愛は受験が終わってから」と思うようにしていたのですが、自分の気持ちを押し殺すのは本当に辛くて、そして相手への好きという感情は否応にも積もっていきました。

ようやく1月のセンター試験が終わり、私は彼がセンター試験を無事に乗り切ったようだという話を聞くとほっとして、共通の友達に「あの人のことが好きだ」ということを思い切って話してみました。

ガリ勉に見られていた私の思わぬカミングアウトに、その友人も驚いた様子でしたが、「気持ちを伝えなきゃ後悔するよ、応援するよ」と励ましてもらったことをきっかけに、私はバレンタインに気持ちを伝えることに決めたのです。

バレンタインの当日は普段よりずっと寒くて、風邪が冷たかったのを覚えています。私はチョコレートを抱え「こんなことしたことないから恥ずかしいな」「彼の迷惑になったら嫌だ。やっぱり告白するのはやめておこう」とずいぶんネガティブになっていました。

頭の中では「今この気持ちを伝えなきゃ」ということは分かっていたのですが、いざその時を目の当たりにすると、私はどうしていいか分からなくなってしまうのでした。

そんなときです。その人が急に私のところに来て「〇〇(私の名前です)は、東京に行くんだってな、もうあとちょっとでお別れだね」と話しかけたのです。

私にとっては信じられない展開で、固まった私は「うん、うん」と言うだけしかできませんでした。

その様子を見ていた友人は後で「あの時はマジで奇跡が起こった」と言っていましたが、その友人が何かにつけて私の話題を振ってくれたことを、私はその後長くたってから聞きました。

「なんかお菓子持ってない」とその人が聞いたとき、もうこの瞬間しかないと思って、「お菓子ある」と答えた時のその人の表情は忘れられません。「うそ、冗談だったのに」と言われましたが、私はすかさずカバンからチョコレートを取り出してその人に差し出しました。

「えっ、もらっていいの?いやいやもったいない」と言われたのですが「早くしまって」と強引に渡すことに成功しました。

その夜お菓子の中に手紙も何も入れなかったことに激しく後悔しましたが、後日改めて友人と一緒にカラオケに行く機会があり、その帰り道に思いを伝えました。結果はOKでした。卒業式して上京するまでの日々が、毎日最高に幸せになりました。

その人とは大学に入学してから音信不通になってしまったのですが、あの時勇気を出したことは、最高の思い出です。

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