結婚を考えた男性宅での生きた心地がしない体験

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結婚を考えた男性宅での生きた心地がしない体験

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私は20代の後半生きた心地がしない体験をしました。

・幸せの絶頂へ

当時私はパキスタン人と付き合っていました。

パチンコ屋で意気投合し相手の片言の日本語と英語でコミュニケーションをとっていました。

もともと、あっち系の濃い顔がタイプなので私の方がべた惚れしてしまいました。

年齢は自称30歳ということで私よりも3歳年上でした。

身長も180センチ位あって自分の容姿から考えると四畳半の部屋に8畳位のカーペットを敷いているみたいなお相手という感覚でいました。

年齢もちょうど結婚と言う頃だったのでこのまま「付き合って結婚出来たら」なんて夢まで抱いていました。

子どもが生まれたら容姿はやっぱりうちの親戚の中では浮いてしまうに違いないとか妄想してみたり、一人で暴走していました。

どうもそれが段々現実味を帯びて来ました。

彼も「私と結婚したいと思っている」と言って気持ちが通じ合ったのです。

“つま先でクルクルクルでジャンプ”とか、もうどう表現していいのかとにかく幸せの絶頂でした。

うちの両親にはいつ紹介しようかとか、パキスタンにも結婚前に一度は行かないととか、色々考えを巡らせてとにかく「早く結婚したい」と胸を躍らせる日々でした。

・突然の悲劇

週末彼のアパートで2人で過ごしていました。

彼が国の米料理を作ってくれていました。

香辛料の匂いが心地よく香ってきて私はテレビを見ながら待っていました。

するとその時、ドアを強く叩く音がしました。

「▽〇▽〇◇▽〇▽〇◇いますか?」と大きな声が聴こえました。

「▽〇▽〇◇▽〇▽〇◇???誰?」。

聴きとることが出来ない長い名前「私じゃないから、彼?えっ!」。

「失礼します」と声がかかり、鍵のかかっていない玄関のドアが開き中年男性が4人が入ってきました。

彼を見るといつもと全く違う形相で国の言葉を叫んでいました。

男性が英語で何か言うと「ノー」と叫んでいましたがおそらく逮捕状なのか令状なのかという紙を見せられ一人に取り押さえられました。

私は部屋の片隅で固まっていました。

もう一人が押し入れを開けると大量のテレホンカードがバラバラバラっと落ちて来ました。

そして、段ボール箱を一つ出して中を見て「ありました」と他の人たちに伝えました。

他の人たちも見に来て「押収」と一人が声をかけると押し入れに詰め込まれていた段ボールは全て外に出されました。

その間彼は国の言葉で叫び続けていました。

彼は段ボールと一緒に私の顔も見ずに連れて行かれました。

私は何が何だか分からずただ固まっていて「私は知り合って2週間くらいで何も知りません」と言うと「分かりました」とだけ返答されただけでした。

そのまま私は何も悪いこともしていないのに、逮捕されるのではないかという恐怖で体が震えていたのを覚えています。

その後彼と会うことは一度もなく警察に呼ばれることもありませんでしたが、あの時の記憶は本当に生きた心地がしない悪夢だったとしか言いようがありません。

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